路上キャンプ、の夢(2022.7.14)

 自宅マンション。
 玄関に、車のタイヤが二本ある。はっきり言って邪魔だ。
 北海道なので、全ての車に夏タイヤ・冬タイヤの二セット計八本が標準装備である。僕は毎年、春には冬から夏、秋には夏から冬と、タイヤ交換は自分でやっている。
 しかし、物置と駐車場の往復で交換作業は済むのだから、玄関にタイヤを持ち込んだことなど一度も無い。ありえない事だが、実際こうして、ここにある。とすると、四本のタイヤのうち二本は、まだ換えていないのだろうか。確認しなくては。
 外に出ると、自分の車よりも、隣の部屋の庭に目が行った。うちのマンションは、一階の部屋には庭があるのだ。
 隣の庭に、プールが置いてあり、なみなみと水が入っている。大きさは子ども用のビニールプールと同じようだが、ふくらまして使うようなものではなく、樹脂製でしっかりした造りだった。内側は白く、外側は真っ黒だ。子どもが遊ぶには落ち着きのありすぎる色合いである。
 庭のフェンスにぴったりつけて、ワンボックスカーが停まっていた。形はハイエースのようだが、二回りほど大きい。そして、車体の色は真っ黒。
 車の周りに、キャンプ道具が散らばっていた。それらも、テントから小さい物に至る何からなにまでが、全て真っ黒い。車の屋根から真っ黒な幕が広げられて、道路を横切って向かいのマンションに届く寸前で、路面に留め具で固定されていた。
 どういう了見で、道路を塞いでまでキャンプをしようというのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?