せっかく透明なんだから 夢日記2023.12.21

 和風居酒屋。
 畳敷きの広間にテーブルと座布団がずらり。すっかり出来上がっている連中は、勤め先の人たち。会社の宴会だった。時期的に、忘年会だろうか。
 宴もたけなわを通り越し、ぐだぐだになってきた頃、コースメニューの一品として、変な物が運ばれてきた。僕の前に置かれた皿の上には、パッと見ただけでは何も乗っていないようだが、よおく見ると、透明な何かが。
 体が透明な、甲殻類だろうか。触覚らしきものがある。皿に張り付くように平べったい。三葉虫が現代まで生き延びていれば、こんな感じだろうか。エビやカニよりも、「虫」という言葉がしっくりくるフォルムだ。せっかく透明なんだから、何だか分からないうちに食べてしまえば良かったのだが、虫っぽい見た目なのを確認してしまったので、箸がすすまない。
 逡巡しているうちに、鍋のシメにと、うどんが配膳された。

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