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阪口まな
2024年3月1日 00:56
だいたい10年前のある夜、消し忘れたテレビから聞こえた言葉に涙した。翌日、久しぶりに文庫本を購入する。作者も作品も知らず、アニメを観る習慣もなく、思ってみれば長いことまともに本を読んでいなかった。『有頂天家族』との出会いである。とりあえず最終章を少しだけ確認した後に最初から読みはじめた。本とはこんなに楽しいのか。 森見登美彦との出会いである。そんなわけで森見作品の中でも私にと