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「彼らが本気で編むときは、」

2022年9月某日

「彼らが本気で編むときは、」
監督:荻上直子

「川っぺりムコリッタ」に行こうと思った日が台風だったので、
まだ観ていなかった荻上作品をU-NEXTで。

かもめ食堂、めがね、は言わずもがな、
バーバー吉野もトイレットも大好き。
声を大にして「荻上ファンです!」
って思ってたのに、
この作品が荻上監督だって気付いてませんでした。
U-NEXTで検索してて「そうだったんだ!」と。
見逃していた。
迂闊でした。

先日のろう者の役者さんの所で少し書いた理由で、
このトランスジェンダー女性の役は生田斗真で合ってるの?
なぜトランスジェンダー女性の役者を探せなかった?
大人の事情?
と思ってちょっと不信感があったんですが、

でも、やっぱり荻上作品にはやられました😢
そして、生田斗真も、痛々しい程頑張ってました。

「映画のテーマ」なんてもうクソ喰らえと言いたくなっちゃう程、
色んなテーマ(?)が盛り込まれていて、
まるで現実の人生みたい。
人生に特定のテーマなんてないもん。
それは、この映画に出てくる人の数だけあるし、
一人一人にもいっぱいテーマがあるし、
その人らの関係や、世代を超えてもテーマが繋がっていて、

みんなオッケーだよ…しょうがないもんね…でも切ない😢

家でこれだけ嗚咽しちゃうのって、
映画館だとどの位我慢できるもんだろう?
おうち鑑賞の醍醐味もあります☺︎

個人的には、ちょうどこの、
小学生の女の子ぐらいの年齢のときの自分のことは、
出来るだけ忘れながら生きてるので、
不意にこういうもので目の前に現れたりすると、
感情が制御不能になります。

誰も覗けない、
子供の孤独の時間、
「孤食」

孤食と、団欒の食事の落差に目頭が熱くなります。

かもめ食堂では、
食事を口に入れた瞬間に泣く人がいました。
映画やドラマによく、
食べた瞬間に泣く人がいますね。
自分にもその経験があるので、
ああいう場面はひとつ残らず泣きます。

ちなみに私が泣いた時に口に入れたのは、
創業間も無く熱血だったモスのモスチーズバーガーですw
あの頃とソース変わったんよ!
残念だ!🍔

話を戻しましょう。

小学生の「トモ」の
強さも、冷静さも含めて、
いたいけな年頃の少女と、
生田斗真演じるリンコの交流に、
何度も目頭を熱くしました。

子供の目は全て見てるし、
子供のする選択は大人よりも場を読むのが上手だったりするけど、
この場合どんな選択をしても可哀想なのはトモ。
でも避けられない、終盤のトモの選択にハラハラし、
こっちが思わなかった言葉を発してハッと驚く。

大人の不器用さオッケー、癖があっても自由に生きても勝手にしやがれ、
でも子供だけはただひたすらに被害者。
それが本当につらい。

しかしまぁ、子役スゲー。

あと、
出て来る大人の凸凹や、
世間の厳しさ、現実の難しさを、
実はまるっとバランス取ってるのが田中美佐子👍
「昨日なに食べた」のカヨコさんと同じキャラですよね?笑
っていう面白さまで頂きましたが、
すごく重要で、いてくれてよかった人でした。

「かもめ食堂」は何度観ても好きだけど、
その後長く類似品が乱立したし、
「北欧ブームの火付け役」とかいう変な代名詞に絡め取られちゃった感がちょっとムズムズしてたのだけど、

でもお陰で「めがね」を作ってくれた。
めがねは本当に好きで、家で30回位DVD再生してるw
年末の大掃除中は毎年めがねを流してるw
「余計な持ち物、それ必要ですか?
あんたのそのでかい鞄、なに入ってるの?」
ていう映画。(私見)
だと思ってるから、大掃除のやる気がでるw

「なにか、欲しいものがあるのですか?」
という、もたいまさこさんのセリフを聞くために、
何回でも何十回でも再生しちゃいます。

あれ、めがねの話になっちゃいました。

そしてこの後、
一回しか見てなかったなぁ、と思って
「トイレット」をこれもU-NEXTで観ました。
暑苦しくまたレビュー書きます😚

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編みあがった全てのものたちが可愛すぎて悶絶しました(笑)

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