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「私たちは屈しない マリア・レッサとジャーナリストたち」

2022年7月某日

BS世界のドキュメンタリー
「私たちは屈しない マリア・レッサとジャーナリストたち」

録画しておいたものを鑑賞。
感動してる場合じゃない事実なのだけど感動した番組でした。

先日まで大統領だったフィリピンのドゥテルテが
かなりやばい独裁者だ、とは聞いていたけど、
ヤバすぎ…
殺人鬼…

これ小出しにニュース観てたのかな私。
本当に世界に対して無関心に生きている事に自己嫌悪。
酷すぎる…

(こう言う場所から逃げ出せた人を映画「牛久」で観たような入管に放り込んでる日本を思うと、
更に戦慄する…)

その政権下で命を張って真実を明らかにしようとし続ける新聞社の代表の女性と、
その社員の姿を追ったドキュメンタリーでした。
ノーベル平和賞受賞者。

ドゥテルテとマリアが膝を突き合わせて
インタビュー始めるところから番組がスタートするのだけど、

はじめすごくいい人みたいな印象を与えてから、
一気に「殺すぞ」という圧をかけるドゥテルテ。
ひるまないマリア。

民衆への演説も同じく。
私は皆さんにとって親しみやすい救世主だ
という雰囲気で会場を盛り上げた直後に
「麻薬やったやつは全員殺すぞ」という。
そして実際、次々殺す。
(操作も逮捕令状もなく殺す。殆ど無差別状態)
(6年の任期中で3万人程殺してるらしい)

これ、現代。いやこんな酷いのか…
本当にごめんなさいと泣きたい。

(アウシュビッツでおぞましい殺戮を行った医師ヨーゼフ・メンゲレも、
「なんというか、いい人そうだった」
と先日観た映画の中で言われていた。
「死の天使」と呼ばれたそうだ。
アウシュビッツ 医師 と検索すればすぐググれます。)

マリアもこのメディアの社員も、
いつ命を狙われるかという危機と隣り合わせ。
実際政権下で沢山のジャーナリストや法律家などが殺されている。

マリア・レッサとジャーナリスト達の、
恐れない姿勢は
先日観た #ナワリヌイ に通じる。
ナワリヌイは「恐れるな」と言った。
悪を勝たせ続けるのはなにもしない善人だと。

社員が一丸となった、みんなの笑顔の尊さに思わず涙してしまう。
その姿は楽しそうですらある。
自分達の生き方に誇りを持ててるとああいう表情になるのかな。
危険と隣り合わせなのに…😢
心が震えました。

私たち日本人は、
ここまでの言論封鎖にも、
ここまでの人権侵害にも遭ってなくて、
デモや活動で意見を表明する事に慣れていないけど、
もしかしたら緩く緩く、
気付いたら締め上げられていくのかもしれないと怖くなる。

相互監視社会、言論の分断、
少しの無知でも隙を突かれて簡単に扇動される。

身近な人とも社会の話題をを控える空気。
この社会の向かう先はどこだろう。
みぞおちが疼くような、
他人事ではない危機感を感じる作品でした。

#ムクウェゲ 医師もノーベル賞を受賞して、
世界に働きかけている。
きっとせめてもと、
ノーベル財団も後押ししている、
大切な活動をしている方々のこういう発信を、しかと受け止めて行かなきゃいけないなぁ、
まずは知るだけでも。
と深く思います。

#BS世界のドキュメンタリー
NHKオンデマンドに登録して、
そのうちまとめて色々観たいと思ってるのだけど、
他の観たい映画とかと時間のやりくりを検討中😇

関係ないけど…車の不調&家族との取り合いで、
最近映画館に行けない😭😭😭
観たいの沢山予定してたのにツラ…

#マリアレッサ #ラップラー
#ノーベル平和賞
#ドキュメンタリー
#bs世界のドキュメンタリー
#映画鑑賞記録
#フィリピン #🇵🇭

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