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読書記録 ランチ酒/原田ひ香

タイトルと表紙に惹かれて購入。このタイトルみたいに、毎日お昼に大好きなお酒を飲む暮らしをいつかはしたいなあと思って読み始めました。

主人公の祥子は夜に働いているので、仕事終わりのお昼にご飯+お酒を楽しんでいます。
話が16あって、第1酒~第16酒という構成。単位が「酒」っていいね。

どれも面白かったけれど、最後の中野坂上のオムライスのお話が好き。酒とオムライス、一緒に食べたことがないので興味がめちゃくちゃあるからです。っていうかこのコンボどころかオムライスを暫く食べてないな。
誰か俺の為に作ってくれ。

 
祥子は必ずしも良い気分やスッキリした気分でランチを食べているわけではなく、プライベートで嫌な事があった後や、自分が仕事で失敗した後にもランチを食べています。「美味しいものを今から食べるんだから、この瞬間だけは切り替えよう!」と頭の中では思っているけど、切り替えられない感じが普段の自分とかなりのシンクロ。

でも食べ終えた時には、満足感とか、食べる前より気持ちが少し軽くなっているから不思議。

そういう風に考えると、嫌な時に身体と心を支えてくれるのはやっぱり食べ物なんだなあって思います。食べ物ってありがたい。あざっす。


あと、1人でご飯食べてる時って祥子みたいに、結構自分自身と心の中で会話しているなあとこの本を読んで気づきました。
孤独のグルメみたいな実況的な?自分の心の中って結構うるさいんだよな。

でも、祥子のようにどんなお店にも飛び込んでいける勇気が自分にはまだないので、羨ましい気持ちも非常に強いですね。

自分の家の周りにも味は美味しいけど、店の見た目とかで「ここは入りにくいなあ」って自分が勝手に思っているせいで食べたことがない店は結構あります。
今のマンションの3軒隣のお蕎麦屋さんとか良い例です。あそこの蕎麦屋は営業してるのかしてないのかマジでわからない。


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