「パパ活お姉さん」


電車に乗っていると女性が泣きながら電車に駆け込んできた。

いつものように無自覚に威圧感を放ち空席になっている俺の隣に勢いよく座ると、すぐに携帯を取り出した。

気になり画面を覗き込んでみると、どうやら男性に謝罪メールを打っているようだった。

"先程は本当に失礼なことをしてしまいました。
本当にごめんなさい。ただ、○○さんといる時間は本当に楽しくて、



お手当を頂くという形でお会いしていますが、本当に自分の中で大切な時間です。"



((((((お手当!!!))))))


東京に来ての初の生パパ活女子、いや、パパ活女。

見た目は流石に女子とは言い難い立派な大人で、容姿はミソノを20キロ太らせたようなプックラした奴だった。


ただ、人の心を蝕むでお馴染みのパパ活といえど、ミソノは泣いている。ということは感情がある。

もしかしたらお金をもらってはいるが、本当に好きになってしまい引くに引けなくなっているだけなのではないか。


長野で7年間健やかに育んできた俺の心はそう考えたのです。


しかし、現実はそう甘くなく、東京は韓国ブームとともに激辛になっていた。

泣きながら打っていた文面を確認し、送信ボタンを押すとすぐに違う画面に、
そこには多数の男からのLINE、その一つを開くと

"え!!
私も行きたいです!!
いつ行きますか?"


送信


この動作を目にも止まらぬ速さで4回行った。

そして颯爽と電車を降りていった。


TikTokの見過ぎで頭がおかしくなり、ショートドラマが現実に起きてると勘違いしていた夢だと信じたい。


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