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takaren
【Starlight Destiny#74】名犬ハッピー(7)
祖父が具合を悪くし、お店に出られない時期に、
祖母は一人で経営に苦しむことになりました。
そんなある日、私はハッピーが台所に入って来るのを見ました。
彼は突然立ち上がり、お味噌汁の入った鍋を前足の肉球でトントンと
叩いたのです。「あれ?これを食べたいの?」と私が聞くと、
彼は「ワンワン」と答えました。
そして彼はまた炊飯器のところで立ち上がり、ワンワンと吠えました。
私たちは彼が猫まんまを求めているのだと思い、
それに合わせて食事を変更することにしました。
今となっては信じられませんが、当時は塩分が多い味噌汁を与えることは
考えられませんでしたね。
しかし、彼は私たちのことを思って行動したのでしょう。
そう感じたのは、この出来事から後になってからです。
彼のために、私たちは彼が喜ぶ「猫まんま」を毎日用意するようになりました。
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