2019年5月①:『ラジオ・ガガガ』『ラジオのすごい人たち』
久しぶりにラジオにはまり、ラジオ本を漁る。
◆原田ひ香『ラジオ・ガガガ』(双葉社、2017年)を読み終わった。
それぞれの短編の主人公たちに劇的な変化は起こらない。ただ「ラジオはいつだって寄り添ってくれる」ということを証明してくれる。仰々しい偉人の言葉より、「心に響く名言」より、人生を支えてくれるのはなんでもないフリートークだったりする。
なかでも「昔の相方」という短編が好きだ。生きていると時折、どうしようもなく過去が追いかけてくることがある。この作品では、過去に絡め取