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未来の教育

1.今の教育に感じること

"人生100年時代"と言われるようになり、「私の人生は約1/3が終わった。あと約2/3をより充実させねば!」と日々思っているが、そこですぐにやるべきことは新たな技術・知識の習得だ。

言語やプログラミング、仮説思考・論点思考・デザイン思考 などの大人の教育テーマで溢れ、MOOCや、教育アプリ、コミット型サービス、で世間が賑わっている。
私自身もいくつか使っているが、これらに共通するキーワードは「いつでもどこでも」「パーソナライズ」「コミットメント」だったりする。

で、考えた。
「すでに終えてしまった約1/3でも、こういう教育受けたかったなー」と。

別に今まで自分の受けた教育に対して後悔があるわけでもないし、むしろ両親や学校の先生方には大いに感謝している。
ただ本音を言うと、「勉強を教えてくれてありがとう」という訳ではない。ざっくり言うと小学校から高校では人との共同生活や部活で本気になることの重要さを学び、
大学では、突き詰めたい学問に対して、やれる範囲でとことんやってみることの楽しさを学んだ。
まとめると、「人と関わる社会で生きることや、物事に本気になることや、学問に触れる楽しさ を教えてくれてありがとう」といった感想である。これらは極めて重要。

つまり、「勉強そのもの を教えてくれてありがとうではないと思っている。

「勉強そのもの は別に誰からでも・どこでも・いつでも 教わることができれば良くない?先生方は、私達に、人としての生き方を教えてくれ!」と思うわけである。
”1+1=2”という算数、”1185年つくろう鎌倉幕府”という歴史、”リトマス試験紙の色”という科学、”筆者の意図を要約せよ”という国語 が 人生の何に役に立つのか、を教えてほしいと思う。

うだうだ書いたが、要するに
小学校〜大学までの学問に関する教育は、少なくとも全部、学校で教わらなくてもよく、共同生活や実体験ベースの過去のこと、想像する未来のことを、人から教わることに意味があると思う。

学校で勉強を教わらなくても良い ということは、
①”いつでも・どこでも・誰からでも”教わることが出来るプラットフォーム
②個人に合わせてパーソナライズした学習要項
③日本の法律に則り、進学できる最低限の学力を保証するコミットメント


があればよくない?と考えるのである。
そう、今大人に提供しているサービスは、社会に出る前のこども世代(人生の約1/3)にも適用可能なのである。確実に未来の教育はこうなってほしいと願う。

2.こんな教育になってほしい

具体的には、どんな教育になって欲しいかという話をしたい。

2−1.個人的に注目している教育サービス

①”いつでも・どこでも・誰からでも”教わることが出来るプラットフォーム
東進ハイスクールを筆頭に、人気講師からの動画ベース授業サービスはたくさんある。
私が注目しているのは2つ。安さと適度な内容の濃さが気に入っている(内容は、薄すぎず、濃すぎない)
 ・グロ放題:ビジネスに関わるフレームワークや、最新事例を学習可能
 ・News Picksアカデミア:講師によるビジネスに係るキーワード(グロースハック、学習法 など)をベースとした授業を受講可能

②個人に合わせてパーソナライズした学習要項
目標習得時期・現在の学習レベルに合わせて、適切なタイミングで通知したり、カリキュラムを自動で組んでくれるサービスが徐々に増えている。
私が注目しているのは3つ。アプリの手軽さが気に入っている。
 ・スタディサプリ:英会話、TOEICなど目標に合わせた英語学習が可能
 ・Quizlet:単語帳アプリ。記憶定着のメカニズムをベースとした学習モードがある。WEBもあるので単語帳づくりが楽。
 ・iKnow:英語学習アプリ。DMM英会話の教材などを使って英語を学習できる。こちらも記憶定着のメカニズムベースの機能がある(と思ってる)

③日本の法律に則り、進学できる最低限の学力を保証するコミットメント
”日本の法律に則り”という点にリーチしている教育機関は学校以外だと塾・予備校が該当していると思うが、
コミットメントを保証できてるところがあるのかは確認できてないし、まだ少ない状況だと思う。
大人向けという意味では、私が注目しているのは1つ。実力がどんなものかが非常に気になっている。
 ・PROGRIT:英語塾。徹底的に英語学習に専念する環境づくりと伴走がポイント。結果へのコミットメントが高い(?)

2−2.もっと未来のサービス

①”いつでも・どこでも・誰からでも”教わることが出来るプラットフォーム
②個人に合わせてパーソナライズした学習要項
③日本の法律に則り、進学できる最低限の学力を保証するコミットメント
を満たすサービスを、小学生から適用できるサービスが有ると良いなと思う。

①:単なるオンライン教育サービス ではなく、国をまたいだり、長期休みも自由に設定できる など自由度を高めたものがあると良い。
幼い頃から自国以外の子供と交流する機会はたくさんあればあるほど、良い刺激が多いのではと思う。

②:人の性格や興味関心、得意領域を解析して、やる気を維持する・能力を伸ばすためのカリキュラムを組むことは、今の技術があれば可能じゃないかと思う。
ただ、ポイントはパーソナライズしすぎて、”可能性の芽を摘む”ことが無いようにしないといけない。自ら興味を持って学ぶ という点を殺しては意味ないと考えるからだ。
①の自由度を高めたプラットフォームをうまく使い、”パーソナライズするんだけど、パーソナライズしすぎない”学習要項が設計できると良いと思う。

③:ここは得意科目を伸ばすというよりは、苦手科目を最低限のベーススキルとして習得させるためにコミットできるサービスがほしい。
たとえば私の苦手だった家庭科で、ボタンを付ける・縫い物をする といった最低限のスキルはある(と信じている)が、本当に使えるかは怪しい。
学ぶからには使えるレベルに持っていきたいので、苦手だからこそ、そばで支えてくれるコーチがほしいなと思う。(実質コーチは母だったのだが)

3.私が校長になったら

校長になったら、コンセプトは「刺激がたくさんの環境で、自由に自分らしく学ぶ。」という学校にしたい。

授業は基本的に実践ベース。
作文を書いてみんなで発表。社会の議題に対してディベートする。体育や部活ではチームで競うことを学び、算数は世界の数字を議論する。
夏休みは他国に作った校舎でサマースクールを実施。現地の学生との交流を図る。
ベースとなる勉強は基本的に自宅などで行い、コーチが付いてリードする(人+AIで)。

教師陣は、メンタリスト、データサイエンティスト、コーチ、教育のプロで構成され、学生1人1人にあった指導を徹底。
データだけでなく、人間らしさを捉えながらの指導が大事なポイント。
結果として、学生の中には超有名大学・優良企業を目指す人もいれば、アスリート、フリーランス、アーティストを目指す人もいる。まさに自由な環境。

でもここで出会った人とはずっと繋がり続けたいと思うコミュニティ
 こんな学校を作りたい。

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