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2023年に手がけた仕事から振り返る、今年のChatGPT・生成AIブームまとめ

ChatGPTをはじめとした生成AIに沸いた2023年。関連のお仕事をいろいろとさせていただきました。
今年書いた生成AI関連の書籍やWeb記事、取材した記事、取材された記事などを紹介しながら、今年の生成AIブームについて振り返ってみました。


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【1〜3月】ブームの足音が爆速で近づく

ChatGPTのブームに先がけて2022年夏頃から盛り上がりを見せたのが画像生成AIです。ただしこの頃は、おもにアーリーアダプターが試しているという感じで、生成AIの一般の認知度はまだそこまで高くなかったように思います。

そして、2022年11月末にChatGPTが登場してからの盛り上がりはご存じのとおり。年明け頃からはテレビで取り上げられる機会も増え、多くの人が存在を知るようになりました。
2月にはChatGPTの有料プラン向けにGPT-4が登場。そしてMicrosoftも「新しいBing」(Bing Chat、現Copilot)のプレビュー版を公開するなど、ワクワクするようなニュースが続きました。


▼3月発刊の画像生成AIの本。使い方の解説だけでなく、法律関連の課題などについても扱っています。

▼早いタイミングでの発刊だったこともあり、多くの方に読んでいただきました(8万部突破)。この本の企画はChatGPTリリース直後に動き出したのですが、当初はここまで大ブームになるとは想像していませんでした。

【4〜6月】「どう使うか?」への関心が高まる

春頃になると、「こんなすごいツールがある!」という話題だけで終わらず、実際の活用方法への関心も高まっていきます。
Googleの生成AI「Bard」が4月に登場し、5月にはBing Chatがウェイティングリストへの登録なしで使えるようになるなど、ChatGPT以外のツールも出揃いました。


▼よく読まれた記事。うまく使いこなすためのコツをまとめています。今は当時よりできることが増えていますが、基本的な注意点などはそれほど変わらないかもしれませんね。

▼GoogleのBardが発表され、生成AIの「3強」が出揃います

▼ただし、出たばかりの頃のBardは物足りない部分も多々ありました。

▼6月時点での「3強」の簡易まとめ。各サービスとも、この頃からいろいろ進化しています。

【7〜8月】ツールが成熟し、ユーザーの裾野も広がる

夏になると熱狂的なブームはやや落ち着いてくるものの、活用方法に関する情報へのニーズは引き続き高い状態が続きます。
「初心者向け」「ITが苦手な人向け」の原稿依頼が増えはじめ、ユーザーの裾野の広がりを感じたのもこの頃でした。

7月にはBardの大規模アップデートがあり、ChatGPTも「Code interpreter」(現Data Analysis)や「Custom instructions」といった新機能をリリースするなど、ツールも進化していきます。


▼7月の大規模アップデートでBardもかなり使いやすくなりました

▼7月にはBingがiPhoneのヴィジェットに対応。この時にはChatGPTアプリのヴィジェットもすぐに出るかなと思っていたのですが、いまだにないですね…

▼巻頭の落合陽一さんのインタビューを担当させていただきました。多くの人が気にしているであろう「これからどうなるの?」についてお聞きしています。

▼「ITの苦手な50代」をメインターゲットにした入門書。初心者向けながら、使い方の説明だけに始終するのではなく、技術的なしくみや世の中の動向なども解説しています。

【9〜10月】「ビジネス活用」の模索期に突入

秋になると、業務での生成AI活用や生成AI時代のスキルアップといった、「ビジネス×AI」の話題も増えていきます。Microsoftが業務利用を前提としたサービスをリリースしたことで、これまで様子見をしていた企業も、いよいよ「使わないとまずいかも…」という雰囲気になってきたのかもしれません。

一般向けでは女性誌からの依頼もあり、裾野がさらに広がっていくのを感じました。


▼編集協力させていただいた書籍。『付加価値のつくりかた』などの著書をもつコンサルタントの田尻 望さんが、“ChatGPTで仕事のできる人になる方法”を語っています。プロンプトも豊富に収録!

▼「AIに仕事が奪われる」論を頻繁に耳にした2023年。これからの時代に生き残るためにはどうしたらいいのかを、来日したUdemyのえらい人にお聞きしました。

▼タイトル通りのこと、思いますよね?Duolingo創業者が生成AI時代に学ぶことの意味について語っています。

▼ビジネス向けサービスをMicrosoftが発表したことで、いよいよ本格的に「生成AIを仕事に使う」時代に突入しそうな空気になってきました。

▼言葉をテーマにした特集のなかで、初心者向けにChatGPTの使い方のコツやおすすめのプロンプトを紹介させていただきました。

▼10月下旬時点での各社の方向性と今後の予測。まだまだ盛り上がりは続きそうです。

【11〜12月】使うのが当たり前の時代に。

11月には「GPTs」や「Copilot Studio」などのカスタマイズ性の高い機能やサービスも登場。生成AIを使うのはもはや当たり前という雰囲気すらあります。
とはいえ、「名前だけ知っている」「実際に使ったことはない」という人もまだまだ少なくない段階。そんな人たちに向けた情報提供も、今後も続けていきたいと思っています。


▼11月にはカスタマイズAIチャットを作成できる「Microsoft Copilot Studio」も登場。ちなみに、12月末現在の対応言語は英語のみ。早く日本語にも対応してほしい!

▼「まずい!乗り遅れたかも!」と焦っている方のための、Google Bardの入門書。Bard関連の書籍は、じつはこの本が市場初とのこと。無料で使えてブラウザ等の制約もないという意味では、Bardは初心者に優しいサービスだと思います。

そして2024年はどうなる…?

2024年は、カスタマイズAIのさらなる進化や、マルチモーダル化などが鍵となりそうです。個人的には、以前から注目しているメタバース・XRと生成AIがどう融合していくかも気になっています。


▼ChatGPTをめぐる2023年の振り返りと、2024年の予測記事。2つのキーワード「カスタマイズ」「マルチモーダル化」を軸に解説しています。

▼みなさんすっかり忘れているかもしれませんが、2022年は「メタバース」がバズワードでした。そんなメタバースと生成AIが交差する未来について書いています。

▼2024年のトレンドを予測する特集にて、生成AIをはじめとしたテクノロジー分野のこれからについてコメントさせていただきました。

この業界は動きが非常に速く、毎日のように新しいツールやサービスが話題になり、新機能のリリースひとつで「昨日までの常識」がくつがえされることも珍しくない日々が続いた1年でした。そんなスピード感にも、最近はだいぶ慣れた(麻痺した?)気がしています。
爆速で流れる情報を追い続けるのは大変ではありますが、「未来が来ている!」という実感を日々感じることのできる、貴重な時代を生きているのだなとも思います。

引き続き、最新の話題を楽しく・わかりやすくお届けしますので、2024年もよろしくお願いいたします!


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