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2023川崎フロンターレU-18 高円宮杯プレミアリーグEast前半中間報告-選手別

先日某ライターさんからトップよりユースの応援のほうが熱がはいってるんじゃないの?って突っ込まれたsakです。どうも。抽選外れた開幕の前橋育英戦@Ankerフロンタウン生田、アウェイ尚志以外は旭川含め現地観戦できました。線でチームを追えてるので今季もU-18選手別中間報告を書いていきます。全員をひとりで書くのは大変なのと、正直プロの書き手ではないので語彙力、表現力に限界があるのでユース893…ラバーの皆様にも執筆をお願いしました。中間報告だけにリーグ戦出場してるメンバー中心になります。ただラバーの皆様からは『試合出てないけど、この選手を書きたい  』というリクエストは来るわけで。そういう思い入れある選手への文章も、とても良いです。

ではスタート。目次にタッチすれば気になる選手に飛べますのでご活用ください。というかアホみたいに長いので、目次をフル活用してください。

7月23日から始まるクラブユース選手権、ユースを初めて見てみようなんていうフロサポさん、なんならヴィッセル神戸U-18、ヴァンフォーレ甲府U-18、V・ファーレン長崎U-18サポーターにも対戦相手情報として読んでほしい。配信あるので是非是非見てみてください。



■1番GK濱﨑知康

トップを飾るキャプテン濱﨑くんは『どうも私です』noteで有名な葉月さんより。いつまで経っても覚えられない旧トゥーロン、モーリスリベロに飛び級で呼ばれたのは嬉しかった。沖縄キャンプでは、おちゃめなポーズでサポーターに応えてた濱﨑くん、どうぞ。


濱ちゃん
同じ3年生の菊池くんとポジション争いが激化する中、モーリスリベロトーナメントにU-19代表として選出。期待以上の活躍で心が躍ったフロサポも多いのでは。帰国後の初戦はコンディションもありベンチに甘んじたものの、その後スタメンとしての出場が続いています。濱ちゃんがよくないというよりは菊池くんがいいんだろうなと想像して観ていたのですが、特にGKはひとりが固定されがちなポジションではあるし、競争があったことでまた一伸び二伸びできたのではないかな、と期待しています。
濱ちゃんの一番の特長はコーチングだと思っていて、ただ声を出すだけではなく、選手への指示出しやいいプレーへの声かけは視野の広さがあるからこそなんですよね。よく見ているなあと思います。身長が特別高い訳ではないのですが、ピンチの時はしっかり止めて見せる技術や身体能力もある。キーパーを高卒で獲るというのはフロンターレの状況的にあんまり考えられないところではありますが、大学経由させるにしても早めに特指にしてほしいな……というくらいには期待している選手です。
そのプレーの良さは映像で観るよりも、現地で濱ちゃんの声を聞くとより実感できると思います。等々力よりも生田の方が選手に近いのでおすすめ。私は生田に行って濱ちゃんに惚れ込んだクチです。是非後半戦は1試合でもよいので現地へ足を運んでほしいです。



■2番DF江原叡志

江原くんはJ SPORTS土屋さんが昨季は『幅取り名人』として紹介をしていて、今季は『幅取り鉄人』として全試合スタメン出場を褒めちぎっておりました。今季も『鉄人』だけに11試合990分中989分出場という。もちろんチームNo.1のプレータイム。今季もチームに江原くんは欠かせない。個人的には昨季右腕を怪我してるにも関わらず添え木を当ててまで試合に出てたので、『鉄人』としてのイメージは去年からもっていたりする。

2年の昨季はCBが高井・ナガネ・信澤くんという偉大な先輩CBが隣だったけど、3年になった今季は山中くん・土屋くん・林くんと後輩がCBをやっていてコーチングの回数も大きく増えてる様子。『ダイキ、ダイキ』って声を聞くことも多い。反対側のSBも元木くんと柴田くんではタイプが違うので、どうプレーすればチーム全体で一番パワーが出るのか?ってことに腐心してる様子も伺える。ともあれ右SHの加治佐海くんが伸び伸びやれてるのは後ろが江原くんだからってことだけは間違いなく。

そんな縁の下の力持ちの江原くんも旭川実業戦ではプレミア初ゴール。普段の仕事のご褒美だなって美しいシュートを横から見ながらとても嬉しかった。クラ選もプレミア後半戦もマークが厳しくなることは間違いない中で、江原くんのミドルシュートがチームを救うことあるはず。アシストだけでなくゴールも見せつけてほしい。




■3番DF髙橋悠斗 

去年までは『高橋』だったけど本当は梯子の『髙橋』だったような髙橋悠斗くんは、すっかりフロサポアウェイのタグクリエイターとして名を馳せてきてるセイネンさんより。どうぞ。


3年生髙橋悠斗くん。左CB/左SBがプレーエリア。彼の武器は、左足から繰り出される前線へのフィード。これは、昨シーズンのプレミアリーグEASTで好フィードを連発していた松長根先輩にも負けていない。CBで出場中の土屋・山中・林くんら確かに対人やビルドアップを含めて高いレベルだが、この髙橋くんも負けていないし、彼には彼の武器がある。

 昨シーズンのプレミアリーグEAST。苦しい局面をひっくり返したのは、サイドアタッカーやFWの突破だけではない。CB、特に松長根の正確なフィード。あれはチームを助けていた。直近で言えば、2-2で引き分けたアウェイ柏レイソルU18戦。相手がコンパクトな陣形にしてヤンフロが得意とするハーフスペースでボールを受け前を向くのが難しいような状況では、DFラインからのフィードで打開しても面白い。それができるのは、このチームでは髙橋悠斗くん。昨年からチームのTMにも何試合か足を運んでいるが、その正確なフィードを連発している。

 サイズは180cmを超える。そのため、(本職は左CBかと思う)クローザーとして左SBでの起用もチームを助けていると思う。一方で、前線には裏抜けが得意なプレイヤーが多い。セカンドトップの香取・岡田くん。そして、チームトップスコアラーの岡崎くんの動き出しは世代屈指。髙橋くんのフィードは彼らとの相性もいいはず。スタメンで見たい選手の1人である。


■4番DF元木湊大

元木くんは息子さんが現役サッカー選手のみらいさんより。次男君が森谷賢太郎推しで有名です。


元木くん

春に新チームが始動して、ほどなくアカデミーのプロフィールが更新されると、出身地から4種、3種までチェックするのが893の流儀だけど、一昨年、その儀式で出会った元木くんは、かわいいビジュとうちの子感強めの出身、もうプレーを見る前から推せる枠でありました。

ピッチの元木くんは、左の職人。幅をとったり中に切り込んだり、バイタルでの献身性。ノボリを思わせる的確なコーチングで自分も動きながら周りも動かしゴールに迫るコンダクター。

プレミアEast第7節青森山田戦で、ポジショニング悪めの審判に「どけよ!」って言ったのが配信にも拾われてたけど、アツくハートで、自分にも周りにも妥協しないストイックさをピッチでもっともっと魅たい!!



■5番DF土屋櫂大

土屋くん濱ちゃんに続き『どうも私です』noteで有名な葉月さんより。ご本人はそんなにユース詳しくないなんて言ってますけど、トップではなくユースのTMを観にAnkerフロンタウン生田に行ってるのは、傍から見たら十分893ですよ(笑)  2年生にして『5番』を背負い、谷口彰悟ばりにクレバーなプレーを見せる土屋くん、どうぞ。


土屋くん
立ち振る舞いが「フロンターレのCB」な土屋くん。積極的に持ち上がったり最終ラインを高く維持したり、正確なパスやヘディングでの競り勝ち等々、どこか谷口彰悟を思わせるプレースタイルです。基本的にとても巧い。高井くんとナガネくんが抜けてさすがに多少不安のあった最終ラインでしたが、前半戦折り返しで2位にいられるのは土屋くんの存在も大きいですね。
プレミアリーグ前半戦は安定のプレーを見せていましたが、選出されたU-17アジア杯ではいいプレーもありつつ上手くいかないこともあり、それでも優勝できたことで、貴重な経験ができたのではないでしょうか。
今のU-18の中でも数人いるのですが、立ち姿が凛としていてもうプロっぽいんですよね。CBとしてはやっぱりまだ線が細いかなとは思いますが、要は相手に負けなければいいという話でもありますし、天皇杯に追加登録されたのもクラブからの期待の表れのひとつでしょう。
天皇杯のトーナメントを勝ち進む中で、特にポジション的に今後の出場は難しいと思われますが、それでもチャンスが得られたことは自信にはなるはず。後半もチームを勝たせられるプレーに期待したいですね。


■6番MF由井航太

今回寄稿を依頼するときに、全員にふたりくらいリクエストを聞いた中で唯一被ったのが由井くんである。『自分が書きたい』と『誰かが書きそう』の狭間で、以心伝心かっていうくらい他の選手は被らなかった(笑)   そんな由井くんのひとり目はちろちゃんさん。碧を観に保土ヶ谷に行ってたとか昔からユースを応援されてます。


昨年に続き由井くん担当させていただきますが戦術班ではないのであしからず。2年生のエースNo.をつけていたので今年はてっきり10番かと思いきや、先輩である滉くんリスペクトと思われる6番をつけていて少し驚きました。昨年のプレミアリーグ決勝での涙からメンタル面を少し心配していたのですがあの試合の事をしっかり語っている記事を見る限り心配する事はなかったなと。トップに2種登録された実力は本物です!碧くんのようなボール奪取と泰斗くんのような華麗なターンが魅力の選手です。シーズン途中怪我で少しチームを離れていましたが、本人が大好きだと言う真夏のクラセン前に戻って来たようなのでここからの活躍が楽しみです。


唯一ふたりから届いた由井くん評ふたりめはヨーさんです。書き手募集に手を挙げていただき、とても嬉しかったです。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。我こそは!!というユースラバーなサポさんは年末にもやりますのでお気軽にお声がけください。


アンカーというポジションに求められるスキルで一番大事なのは「ボールを奪った後の配球」だと思っている。(例えばシミッチはこれが本当に上手い)で、フロンターレU18の由井 航太選手もここに特色があると思っている。2022年のフロンターレU18の躍進は、彼の配球力も大きな要因だったと言える。大関がチャンスメイクする裏で、由井がボール奪取後にレジスタとなって前線へとボールを配球していた。その配球力と身長180cm(高3現在)という恵まれた体格が合わさって、3年後のフロンターレトップチームでは彼がアンカーとして君臨しているはず。今からならまだ「A代表の由井は高校生の頃から注目していた」なんてマウント取れる未来がきっとあるはず。今年に関しては怪我で出遅れていたが、どうやら戦線復帰した様子。クラ選での活躍をドンミスイット!


■7番DF志村海里

志村くんは川崎そだちに写真を提供してるとめさんから。とめさんに貼ったリンクを開けてから読むとより味わい深く読めます。



背筋が伸びた姿勢を保ち、右足のインステップでボールを運ぶドリブル、と聞くと、アカデミーの偉大なる先輩を想起するかもしれない。
志村君のドリブルもそういうドリブルだ。

右の中盤の加治佐君が変幻自在の動きでいつの間にか真ん中に入ってきてシュートを打ってるのに対して、左の志村君は左サイドの槍。
ワイドに開いた位置から縦に仕掛けたり、カットインしてくるのが特徴。

勿論、アカデミーの偉大なる先輩の域にはまだまだ到達していない。
が、見ていて楽しい彼のドリブルは一見の価値がある。

彼のドリブルが炸裂する試合が増えれば増えるほど、夏のタイトルは近づくはずだ。



■8番MF名賀海月

名賀くんはOB含むフロンターレユースっ子動向を深く追ってくれてる川崎そだち主筆、なかはらいだいちさんよりいただきました。ユースの試合はほぼ毎試合取材されてるだけありさすがの情報量と熱意です。


MF8名賀海月 (3年) 6試合218分出場

開幕戦の前橋育英戦、第2節の流通経済大柏戦の先発。それ以降は途中出場が続いた名賀海月。
もっとも輝きを見せたのは、旭川実業戦。

後半頭から出場すると、浮き球のパスからFW9岡崎寅太郎のハットトリックとなるゴールをアシスト。
その後も、ときにはボックス内へ飛び出す動きも見せながら、好パスを連発。9-0での大勝となったこの試合の立役者の一人になった。

そのプレーは、長橋康弘監督を、「ようやくまた、彼らしいプレーが、たくさん出てきて。これからがまた楽しみ」と喜ばせるものだった。

第11節のFC東京U-18戦では、後半からの出場で左MFとして、プレー。DF17柴田翔太郎の攻め上がりを助けたほか、自らもエリア内へ飛び出してシュートを打つなど、チームを活性化。ボランチとはまた違った持ち味を見せた。

フロンターレU-12時代には、2016年4月味の素スタジアムでの多摩川コラシコで、藤野心魂(現SC相模原)とともにゴールを決めるなど、主役級の活躍を見せたことを覚えているサポーターの方もいるのではないだろか?
フロンターレアカデミーでの最後のシーズン、再び主役級の活躍も見てみたい。(文中敬称略)


■9番FW岡崎寅太郎

由井くんに続き寅ちゃんもヨーさんから 頂きました。僕の推しでもある寅ちゃん、他の人が書くのはとても楽しみだったりします。ゴールしたあとに咆えてる姿はまさしくトラが宿ってます。


大久保嘉人というサッカー選手に属性を付けるとしたら、だいたい下のようなところだろう。稀代のストライカー、実はサッカーIQ高い、暴れん坊、カードコレクター、退場王そして、個人的に一度ならず思った事は「あと3年早くフロンターレに来ていたら」 

では、素行が良い大久保嘉人になれるかもしれない高校生がフロンターレの蕪組織にいるとしたら?そんな馬鹿ななんて思わずにフロンターレU18の岡崎 寅太郎選手を見て欲しい。ゴール前での動き出し、シュートのうまさ、何気にアシスト多いなどボックス内での仕事の上手さ抜きんでている。次にフロンターレの歴代最多ゴール記録を塗り替えるストライカーはきっと彼だろう。



■10番MF尾川丈

23シーズン、背番号10を背負うことになり驚きと期待に溢れたオガジョーこと尾川くん。昨季は右SHからのフリーマンとしてオガジョーシステムだったけど、今季はスタートから真ん中である。良い意味で渋さ全開のオガジョーはセイネンさんから。由井くん不在でも勝ててるのはオガジョーボランチのお陰なんだけど、その説明しずらさを言語化してくれてます。


・尾川丈くん
大好きな選手であるが、中々に言葉で表現するのが難しい。10番尾川丈くん。直近トップチームに絡んだ歴代のヤンフロの10番と言えば脇坂泰斗、三好康児、三笘薫、田中碧、宮代大聖、宮城天、五十嵐太陽、大関友翔ら。尾川くん、歴代の10番の選手とはタイプが異なる。スピードはあるが圧倒的なスピードで相手を抜くわけでもない、テクニックはあるがテクニックで圧倒して相手を抜くわけでもない。最前線のFWでもない。ただ、点が取れる。点が取れる。もう点が取れる。昨年のプレミアリーグEASTでは7得点。味方が作り出したスペースを察知しそこへ入り込む能力がずば抜けている。もちろんオンザボールのプレーも素晴らしいが、その上で2人目3人目4人目の動きができる。ボランチからFWにボールが入った後の状況がどうなるのか読めている。SBや逆サイドの選手が裏に抜けた後、相手の陣形がどうなるのか読めている。1歩、2歩、3歩先の状況がどうなるのか読め、その上で得点を取ることができるプレイヤー。本来は2列目(トップ下やSH)でのプレイヤーだが、直近のプレミアリーグ4試合はボランチでの出場。激しい守備も身に付けている。保土ヶ谷でのvs FC東京U18戦。チームは1-0で勝利をしたが、U17アジア杯でセンセーショナルな活躍をした相手の10番佐藤龍之介くんに対して厳しくチェックに行き続けたのは、ヤンフロの10番尾川くんだった。そう、今や攻守でチームを引っ張る10番になっている。昨年がそうだったように、プレミアリーグEAST連覇そして日本一はこの10番にかかっている。



■11番MF岡野一恭平

岡野一くんはリーグ戦には間に合わなかったけどクラ選にはメンバー登録されました。個人的にも昨季二度と怪我を二回とも現地で見てしまっただけに気になってました。昨季のクラ選はずっと『11』のユニがベンチに掲げてあったのも覚えてます。そんな岡野一くんを書きたいと申し出て頂いたのは川崎そだちなかはらいだいちさんです。


MF11岡野一恭平 (3年)
2021年、12勝1分け1敗、2位に勝ち点差11をつけ、プリンスリーグ関東初優勝。その勢いを持ち込んだプレミアリーグプレーオフを制し、悲願のプレミアリーグ昇格を勝ち取った川崎フロンターレU-18。

当時の1年生だった岡野一は、多くの出場機会を得て、その仕掛けでチームに貢献、U-16日本代表候補にも選出。昇格決定の阪南大学高校戦でも先発出場した。

昨年も開幕戦から左MFとして出場を重ね、そのドリブル、さらに守備でも自陣のエリア近くをカバーする献身的な姿勢で、チームの好発進に大きな役割を果たした。
しかし、夏を前に離脱し、日本クラブユース選手権を欠場することになってしまった。

第16節の前橋育英戦で途中出場で復帰すると、久しぶりの先発出場となった第18節の横浜FCユース戦では1ゴール。復活を予感させたが、第19節の桐生第一戦で再び負傷交代。
以降は復帰を目指す日々が続き、今季のプレミアリーグEASTも登録外でのスタートになった。

7月8日、保土ケ谷公園サッカー場で行われたプレミアリーグEAST第11節FC東京U-18戦では、ついにスパイクを履いて、GKのトレーニングをサポートすると、翌日Anker フロンタウン生田で行われた練習試合で実戦に復帰。
日本クラブユース選手権の登録メンバーにも、名前を連ねた。

U-12時代の2017年、全日本U-12サッカー大会神奈川県大会では、ストライカーとしてゴールを連発。決勝のあざみ野FC戦でもハットトリックの活躍を見せ、フロンターレU-12の6年ぶりの県大会制覇に貢献するなど、筆者自身にとっても、思い出深い選手。由井航太、志村海里、名賀海月、尾川丈、菊池悠斗といった当時からのチームメートとともに、また、ピッチで見られることがとても嬉しい。

フロンターレのアカデミー最後のシーズンでの活躍を、また綴ることができれば、と思う。

(文中敬称略)



■13番FW髙橋宗杜

ダブル髙橋はFWの宗杜(そうど)くん、ぶかぴ動画(11:32から)で練習後の食事で1キロ食べてるって言ってたのはよく覚えてる。目標とする選手がアキさんとアカデミーの先輩、山田新なのでプレースタイルも想像つきやすい。個人的にはもっともっとゴリゴリ行ってほしいくらい。得点王トップ寅ちゃんが好調なので交代で出る事がどうしても多い。でも8試合92分とプレータイム以上に最後の10分を前からプレスかけに奮闘する姿を見て、リーグ戦でのゴール、早く奪ってほしいって願ってしまう。レイソル戦のスライディング、あの10cm届いて触れてればヒーローだった!!とても惜しいところまで来てる。明日(7月23日)開幕の酷暑の群馬、11日で7試合やるクラブユースではスタメンのチャンスはあるはず。エース寅ちゃんがビビるくらいゴールを重ねてほしい。そして宗杜くんと寅ちゃんのツートップになったら、お互い補完して超強力ツートップとしてライバルを震え上がらせて。リーグ戦後期を勝ち抜くためにも、クラブユースで宗杜くんが化けるのを期待してます。



■14番MF岡田泰輝

岡田くんは川崎そだち中の人のひとりでもあるanzaiさんから。今回3人寄稿頂きましたがanzaiさんらしい人選です。


14 岡田泰輝

「プレミアリーグで得点したい」
クラブユース予選でハットトリックを達成した岡田は力強い視線でそう語った。
昨季まではプレミアリーグの試合に絡むことはなかったものの、それに準じる公式戦では結果を残してきた。
そして今季、プレミアリーグ開幕戦から途中出場を果たすとそこから短い時間ではあるが、途中出場を重ねた。
そんな中でのことばだった。
そして迎えた第9節 横浜Fマリノス戦、ついにそのときが訪れる。相手の背後を取る抜け出しからスルーパスに反応して鮮やかなダメ押し弾。
第11節 FC東京戦では初のスタメンに。地道な努力の継続と自身の特徴を活かしたプレーで勝ち取った場所で、後半戦、更なる輝きを期待しています。



■15番FW中原章雅

今季初出場はアウェイ尚志戦にて。髙橋悠斗くん、オガジョーに続いてセイネンさんになります。どうぞ。


中原章雅くん

3年生中原章雅くん。主に左を主戦場とするサイドアタッカー。昨年のTMで何度かプレーを見たことがあり、テクニックというよりかはどちらかと言えば力強さで縦に突破するプレイヤーだなと思っていた。今年のとある大学生とのTM。後半途中から志村くんに代わって左SHとして出場。サイドアタッカーとしてプレミアリーグに絡んでいる志村くんや加治左くん、柴田くんらとは違った面があって期待が。それは、相手GKとCBの間に刺せる低い弾道のアーリークロス。後半途中出場にもかかわらず、何本も見せていた。あれは練習していたなと。
 ヤンフロの試合を見ていると、サイドアタッカーは相手陣地深くまで侵入して抉るか、早い段階から中央に侵入してFWに当ててリターンを受け崩しにかかるというようなシーンが多いと言えばいいか得意である。昨シーズン後半よりチームとしてサイドからのクロスで仕留めるというパターンも増えてきたが、相手DFラインが整わない中でのクロスシーンがあっても良いかなと。中原くんの突破やクロスは、今のメンバーにない武器だ。
 クラブユース選手権ではチャンスあるか。得点者やアシストに名前があったら飛んで喜ぶ。



■16番GK菊池悠斗

元木くんに続いて菊池くんもみらいさんより。息子さんがGKやってるだけある視点です。今季最悪の45分だった昌平戦前半、孤軍奮闘してる菊池くんが印象的でした。ハイレベルなポジション争いを濱﨑くんの繰り広げる悠斗と書いて『ハルト』な菊池くん評をどうぞ。


菊池くん

GKの腕にキャプマが巻かれている光景は、サッカーあるある。フロンターレユースも、チームキャプテンの濱﨑くんがスタメンの試合はいつもキャプマ。その濱﨑くんがU19代表から戻って初戦となったプレミアEast第9節マリノスユース戦。腕にキャプマを巻いていたのは菊池くん。昨年保土ヶ谷でみた印象通り、やはり「落ち着いている」。

フロンターレのようなスタイルのサッカーにおいては特に、1番後ろが落ち着いていることがチームを安定させ、DF陣の攻撃参加を効果的に加速させる。菊池くんはダイナミックに動くのではなく、刻々と変化するピッチ状況に応じて細かくポジションを取り直すのが上手いタイプ。状況判断に優れ、危険の芽を摘みながら自陣を統率していく静かなるドン。ユース集大成になる残り数ヶ月、スタメンを掴み取れ!!


■17番MF柴田翔太郎

昨季優勝を決めたU-18多摩川クラシコ、保土ヶ谷で1年生柴田くんに目の前で煽られて以来気にしてたちろちゃんさん、昌平戦ですっかりファンになっておりました。柴田くん、とってもプロ向きなメンタリティ持ってます。


柴田くんはU17代表に選ばれた事でそのプレーを目にした方も多いと思います。左右どちらでもそして前めでも後ろでもできちゃう器用な選手。ユースの試合では仕掛けて自分でとったCKを自分で蹴る事が多いので仲間うちではCK製造マシーンと呼んだりしています。1年生の時からサポを煽るメンタルの強さと元気な柴田くんのプレーにぜひ注目してもらいたいです。個人的には昌平高校戦で目の前で柴田くんに煽られてから応援せずにはいられない選手の1人になりました。先日のユースの多摩川クラシコでも代表で一緒に闘った佐藤龍之介くんとのマッチアップは見応えありましたね。
シーズン通して怪我なく戦ってW杯本大会に選ばれて活躍する姿を見てみたいです。


そんな柴ちゃんの今季多摩川クラシコのコメントはこちらから。連日トップの練習に参加してる柴ちゃんのクラ選、後半戦が楽しみ。


■18番FW八田秀斗

八田くんは昨季トップベトナム遠征でユース組としてキレキレだったので覚えてるフロサポも多いはず。動画みたらあの子かって。ポジション的には1.5列目で、セカンドトップやトップ下の攻撃に違いを見せられるタイプ。5試合58分とプレータイムが伸びてないけど、やはりFW登録してるからにはゴール。FWはゴール奪えば大体解決する。アシストではなくゴールで怖さを出して。狭いところも気にしないプレーはフロンターレの系譜。クラブユースをきっかけにリーグ戦後期はもっとプレーを見れますように。



■20番DF山中大輝

短評冒頭の言葉通り僕も驚きだった。開幕からスタメンを勝ち取り、全試合ほぼフル出場、江原くんに続くプレータイム2位になったのは嬉しいサプライズ。僕の個人的前半戦チームMVPは山中くん。そんな山中くん評は岡田くんに続いて川崎そだち中の人anzaiさんより。


20 山中大輝
今季最大の驚きはCBの人選であった。昨季リーグ最少失点を成し遂げた高井・松長根・信澤・浅岡が卒業したことから、昨季終盤からSBとしてポジションを掴んだ土屋が本職のCBに入り、その相棒は昨季から何度もベンチ入りしていた3年生になると思っていたからだ。
しかしふたを開けてみるとどうだろうか。今季ここまで11試合すべてでスタメン出場でリーグ最少失点を継続中のCBのスタートに選ばれたのは昨季のプレミアリーグで出場なし、ただ1試合ベンチ入りの山中だった。
プレーの肝はクレバーさと修正力だ。土屋が代表招集で不在のときは守備陣をリード。自分より背の高い屈強なFWを相手に簡単には競り負けない。これはセンスだけではなく、日々の練習で培ってきた努力の賜物だろう。これからどんな更なる成長を見せてくれるのか、楽しみでならない。




■22番DF加治佐海

今季右SHとしてDF登録ながら中盤でがっちりレギュラーを掴み取り全試合スタメン11試合822分、特筆すべきは中盤ながら4得点をあげているところ。本職はSBながら昨季県リーグのU-16では得点王だったり、22年国体決勝では後半に優勝につながるゴールを決めたりとゴールという結果で23シーズンのポジションを掴みとった。その得点力はU-17世代別代表候補合宿に呼ばれたほど。年末のU-17W杯に呼ばれる為にもさらなる得点力や守備力を上げていくはず。プレミアリーグの対戦相手には180cmオーバーがゾロゾロいるなかで重心低く小回りの効く海(うみ)くんに手を焼いてるシーンが毎試合見られる。データはないけど被ファール王は海くんなはず。毎試合削られて転がって立ち上がって立ち向かう姿は、他の選手にどれほど勇気を与えていることか。ファールを貰うことでもチームを大きく助けてる。昨季のオガジョータスクのように広い範囲を動き回る海くんのプレースタイルは、目で追っているととても楽しいんです。シュートも多いから、初めてユースの試合見るなら海くんを追うのをオススメします。旭川で見せたダイレクトボレードライブシュートの軌道、軌道上で見れてとても美しかった。また、ああいうのも頼みます。



■24番MF児玉昌太郎

息子さんが2種でサッカーやってるママのHiromixyさん。児玉くん、香取くん、知久くん、柴田くん、加治佐くん、矢越くんたちをジュニアユースからみてらっしゃいました。その中からふたり選んでいただきました。


児玉昌太郎
中原区にある久本SCからエリートクラス→U-15→U-18と生粋の川崎育ち。運動量も豊富で、サイドから駆け上がりDFとの駆け引き、サイドから鋭いシュートとクレバーなスタイルな印象。ユースに上がり、ポジション争いに苦しんでいるようでしたが、今シーズン11節vs FC東京戦で後半22分からの交代でリーグ戦初出場!相変わらず、運動量多くビッチを躍動していました。今回はゴールを決める事はできませんでしたが、JY時代にあった知久→昌太郎ホットラインをまた楽しみにしています!


■25番MF矢越幹都

矢越くんは志村くんに続いてとめさんより。レイソル戦の2点は衝撃でした。


25 矢越君
矢越君のプロフィールには 173cm 63kg と書かれているのだが、ピッチ上での姿はもっと大きく見える。

が、その存在感に気付いたのが、ふらっと見に行った6月の湘南U-18との練習試合だった。

ボランチに由井君いないな、と思いながら試合を観戦、撮影していると、ボランチにいる25番が私の目を惹いた。

ボールの扱いは上手く、左右にも散らせる。前にも運べる。
が、1番目を惹いたのは得点への意欲で、隙があればシュートをどんどん撃ち込んでいた。

練習試合で決まることはなかったが、その姿勢が結実したのが、プリンスプレミアリーグの柏U-18との試合。いずれも素晴らしい2得点だった。

また、先日のFC東京との試合でもミドルシュート、無回転フリーキックを打ってゴールを脅かしており、得点への意欲の高さを改めて示してくれた。

個人的には間も無く帰ってくる由井君とのコンビネーションで夏のタイトルを勝ち取る姿を見たいと思っている。



■26番MF齊名優太

齊名くんを書いて頂くのは川崎そだちなかはらいだいちさんです。ハードスケジュールのクラ選ではまた出番があるはず。監督が認めるムードメーカー、活躍を期待してます。


MF26 齊名優太 (2年) 1試合45分出場

フロンターレU-18の元気印。2018年、全日本U-12サッカー大会初優勝を果たしたフロンターレU-12ではキャプテンを務めた。

メンバーに入っていなくとも、その声でチームに活気を与えることができる。

長橋康弘監督が「彼一人で雰囲気をつくれる」と評する存在だ。

プレミアリーグEAST初出場は、第9節横浜F・マリノスユース戦。 ハーフタイム、後半からの出場を告げられると、大きな喜びを見せながらアップ。その出場に盛り上がるチームメートの声を受けながら、ピッチへ入った。

球際での強さ、声、機を見てエリア前にも飛び出せるその動きで、活力を与え、U-12時代からのチームメート、香取武へのスルーパスで、マリノスの選手を退場へ追い込む場面も演出。

プレーでも、チームにプラスワン以上のものを与えることができることを示した。

由井航太や尾川丈、矢越幹都や名賀海月、林駿佑と多士済々のボランチ陣がいるなか、「自分も得点に絡めるような選手になって、自分も試合に出たい」という思いを秘めている。
熾烈な競争を勝ち抜いて、ゴールを決めたときに、どんな表情を見せるのか。楽しみな選手である。

(文中敬称略)


■28番FW香取武

息子さんが2種でサッカーやってるママのHiromixyさんに香取くんを書いていただきました。昔から見てるだけに2年生が活躍するとうれしそうなHiromixyさんです。


香取武
ジュニアからの生粋の川崎っ子。
FWの鏡で得点への嗅覚が鋭く、いつも『そこに武が!』と思えるほど、絶妙の場所にいて得点に絡む!メンバーも武がそこにいるだろうとクロスをあげる。しかし今季10節柏戦では武からのパスでミキトが点をあげている!ここは同年代の阿吽の呼吸だと思うけど、武も選択肢を増やしてパスをする事で柏戦は得点が生まれた!まだまだ彼には伸びしろがあるとしか思えない…これからの活躍が楽しみです。



■30番DF林駿佑

今季驚きのパフォーマンスを見せてるといえば?と問い掛ければ名前が出てくること間違い無しな1年生、林くん。どれくらい高いパフォーマンスを見せてたのかというと、U-17アジアカップから帰ってきた世代別代表の先輩土屋くんが帰国したのに不在だった間のパフォーマンスを持ってスタメンを守りきったこと。昨季U-15で見てたときからキャプテンシー溢れてるとは感じてたけど、土屋くん不在で掴んだスタメンを1年生でも臆することなく3年生へもコーチングしてた。3年生からも長橋監督からもベタ褒めされてたのは当然のこと。向こう2年間、ディフェンスリーダーには困らない。そういう安心感をすでに見せている。クローズするときにボランチとして出ることもあるくらい守備面に信頼があるユーティリティも魅力。林くんはいいぞ。


■32番DF関德晴

リーグ戦に出てるメンバーでという依頼でもanzaiさんがどうしても関(かん)くんを書きたいということで寄稿いただきました。川崎そだち、中の人らしい人選です。


32 関徳晴

クラブユース予選でU18となってからの公式戦に初出場のうえ、初ゴールをマークした関。
長身の左SBでドリブルからのカットインを見せ、ビルドアップに絡める貴重な人材だ。
今週から始まる夏のクラブユース、そして9月に再開となるプレミアリーグでぜひ試合に絡んできてほしい。そしてまだまだ試合に絡めていない選手の多い1年生を引っ張っていってほしい。


実はanzaiさんが言い出さなければ編集者特権で自分で書くつもりだった関くん(笑)   クラ選にプレミア後半戦と台頭してきてほしい1年生。3年は元木くん、2年は柴田くんという激戦区左SBに高さと強さと違う武器で殴り込んできてほしい。今季はチームに高さが足らりてないから必ず必要とされるはず。超期待。


■終わりに

結局14,000字オーバーという(笑)    最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。心より御礼申し上げます。本来はふたつに分けたほうがいいんでしょうけど、このままにします。年末の年間総評はさすがに分割しますね。ここまで脱落せずに読んでいただけてたら、それだけでかなりのユースラバーです(笑)   まだフロンターレU-18を生観戦したことがなかったら今季はAnkerフロンタウン生田オープンで等々力開催が少ないんですけど、9月23日や最終節12月3日は等々力開催ですのでぜひ。Ankerフロンタウン生田で謎練習生OBのサインを見がてら試合観戦も良いですよ。

書いているのは7月22日、明日からクラブユース選手権です。昨季は無失点のままPK戦で敗退という悔しさありました。直前で岡野一くんと岡崎くんが怪我で離脱しました。今季はそういうこともなく優勝を狙っていけそうです。クラブユース初戴冠から高円宮杯プレミアリーグEastを制して忘れ物のあるプレミアファイナルまで勝ち取って欲しい。そんな期待を込めてのnoteでした。年末に最高の形でまたお会いしたいですね。


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