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【3人のお父さん】

私には「父」が3人います

血縁がある父、私たち母子を養ってくれた父、晩年の母にひとめぼれして、私の養子縁組ごと引き受けた父

血縁のある父は、大正最後の年に生まれ、名は「利清」と言いました。

母と知り合った頃は、宝石商などを営んでいたと聞きました。正妻と2人の男の子と一緒に京都に住んでいたと聞いています。

BeerBarと言うのでしょうか、そこで女給をしていた母目当てで通っていたと、母の友人から聞いたことがあります。

こんな風に書くと、いい加減で軽い遊び半分の人にも見えますが、この父は、母の姉妹や友人から決して悪い評判を聞いたことがありませんでした。

「優しかった」「いい人だった」と

それは、父と会わなくなってからも変わりませんでした。

なぜ、そんなに母の姉妹や友人に好かれていたのか?

いや、なにより、絶対に口にこそ出さなかったけど、母はこの父が最後まで一番好きだったのではないだろうか・・・と私は思うのです。


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