2〜3月に楽しんだ本やゲーム

あんまりインプットもアウトプットもできないまま春になってしまった。
効率が悪いなりに、好きなものを楽しんで生きています。

大奥 19巻(完結)

赤ちゃんが高校生になるほどのあいだ読み続けてたのか!と「16年」の文字に驚愕。将軍が代わるたびに新しいドラマがあり、ずっとドキドキハラハラして楽しんでいた。終わってしまったのが寂しくてたまらない。
「男女逆転」はあくまでも暫定的な措置なので、女性が公的な立場をとる際は男性名を名乗る。この仕掛けのおかげで、女性が社会を動かしてきた事実はすべてなかったことになるのは1巻の時点でわかっていた。わかった上でも圧倒された。よしながふみさんはすごい……物語の力ってすごい……!
恋愛や友情に限らずさまざまな人間関係に心動かされた作品だけど、特に印象深かったのはやっぱり幕末。18巻の家茂と和宮にはボロボロ泣いた。全巻とおして、主従は吉宗と久通、イケメンは天璋院、天才なら源内が好き。

さんかく窓の外側は夜 10巻(完結)

『さんかく窓〜』はホラー。主人公二人の他にも、年齢・性別さまざまな異能のキャラクターが深く関わる群像劇で、BLである(重要)。
恋愛ものを見ていて、いろいろ問題を抱えた登場人物が、誰かと恋しただけで本当に何もかも大丈夫になるのか??という疑問を抱いたことはないだろうか。捻くれ者だけのツッコミかもしれないけど、私は多々ある。

なので、デビュー作について「生活の一部として恋愛も存在する」群像劇にするつもりだったと語るこちらのインタビューを読んで、ちょっとうれしくなった。二人きりの物語ではどうにもならないことも、恋や愛以外の繋がりが描かれているから解決できる。こういうお話が読みたかったんだ、と改めて感じた。

ピエタとトランジ

女子がたった二人、好きに生きたくらいで人類が滅びるくらいなら、それでよくない?
自分たちだけが一抜けた、ではなくて全人類巻き込むところが誠実で好きだ。人がバタバタ死ぬし社会は崩壊していくけれど、トランジの言葉を借りれば「世界は滅びない」。潔くて痛快で、でもなんだか涙が出てしまう。救いをくれた最高のバディの物語だった。

メギド72

2月末にはスタオケ(金色のコルダの最新作)もリリースされて喜んでいたのに、ログインばかりでまだあんまりプレイできていない。メギドに夢中すぎる。
メインクエストをちょっと進めては、もう勝てない!と憤慨し、「あのキャラを使ってこうフォトンを回せば勝てるかも……あと少し育てたら……」と入浴中までイメトレしている。ゲーム依存かもしれない。シナリオの面白さとバトルの面白さが両輪になってやめられないのだ。いまは7章に入ったところ。
5章までは登場するキャラクターが限られており、王道のRPGチック。6章からガラッと雰囲気が変わって群像劇になる。語彙力のない説明をさせてもらうと、みんなひどいことになってしまった。もうやめてくれと何度も思った。「敵の集団の中にはさまざまな人間がいて、それぞれ事情がある」と頭では思いながらも、戦争になると途端に敵のすべてが憎くなる。そういう生々しい感情を追体験させてくれた。7章はいまのところほのぼのしているけど、油断できない……。
冒険・友情・正義が軸となるストーリーは一見少年漫画的で、たぶんそうでもない。想定しているユーザー層が(課金できる)大人だからなのではないかと思う。主人公のソロモン王がとてつもなく善の存在なのが特徴的だ。突然に故郷と未来を奪われた少年を王として頼りながら、彼の悲しみを思い、成長を願ってもいる年長の仲間たちに共感してしまう。

Fit Boxing2

うちにはすでにPS4という据え置き機があるが、最近はスマホでソシャゲばかりなので活躍していない。そのくせソニーと任天堂のゲーム機を所有するなんて、犬と猫を同時に買うぐらいの贅沢だぞ!?(?)と1年くらい購入を渋った末、ついにSwitchを注文した。『リングフィットアドベンチャー』は専用コントローラが要るけど、こっちは本体だけでできる。続くかわからないからシンプルなほうがいいな、ととりあえずダウンロードしてみた。
結論からいって、買ってよかった。室内で有酸素運動ができる。致命的に運動音痴なのでひとさまに醜態を晒すくらいならジムなんて一生行かないぜと思っていたが、これなら誰にも見られない。起動すればすぐ始められるので時間を取りやすいし、汗をかいたらすぐお風呂に入れる。あんまり軽いと効いてる気がしないので、3日前あたりから40分くらいのメニューに変えたら筋肉痛になりました。

画像1

こういう任天堂のゲーム(制作はイマジニア)は毎日やらないと何か言われるという偏見があったが、サボっても別に怒られないのもありがたいところ。
インストラクターは9人いて(全員有名声優さんが演じている。豪華)いまはテンション高めのマルティーナちゃんにお願いしている。アップテンポな曲に合わせて体を動かしているととても楽しい。
いまのところ購入済みのSwitchのソフトはこれだけ。気になっている『バディミッションBOND』になかなか手が出せないのは、始めたら最後、ボクシングを一切やらなくなる未来が容易に想像できるからだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?