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車の修理で始まった二人の出会い - 友情と恋の物語 短編小説

午後の晴れたある日、智己が働く修理工場に、雄太が車の修理にやってきた。
智己は雄太の車の修理を引き受け、その日から2人は会話を交わすようになった。

最初は車の修理の話題から始まった会話も、次第に趣味や家族の話に広がり、お互いに興味を持ち始めた。智己は元不良だったこともあり、雄太の父親の死をきっかけに内向的になってしまった雄太に対して、自分が経験したことを話した。

「俺も昔、よく暴れてたよ。でも、高校1年生の時川で溺れている男の子を助けて この1つの出来事で自分を変えられたんだ。雄太もそういうきっかけがあるかもしれないんじゃないかな」

雄太は智己の言葉に胸が震えた。智己の言葉がきっかけで、雄太は自分自身を見つめ直すことができた。

ある日、智己は修理工場で仕事を終えた後、雄太を誘ってラーメン屋に行くことにした。

「俺、沖縄のラーメンが好きなんだよね。それで、この近くにちょっと美味しそうな沖縄料理屋があるんだ。一緒に行かない?」

雄太は最初、断ろうと思ったが、智己の誘いを受け入れた。二人で食事をしながら、今後の夢や目標を語り合った。

「俺は、将来的には自分の修理工場を持ちたいんだ。でも、それにはまだまだ時間がかかる。一歩一歩、着実に進んでいくしかないな」と智也は語った。

「私は、昔から漫画家になるのが夢だったんだ。でも、今はもう遅いって思ってた。でも、最近また描き始めて、少しずつ形になってきたんだ」と雄太は語った。

二人は、お互いの夢を語り合い、勇気を与えあった。そして、その日から二人の距離は、ますます近づいていった。

ある日、智己は自分の気持ちに気づいた。雄太といると、心が安らぐ。そして、告白をしようと思った。

「雄太、実は俺、お前のことが好きなんだ。

雄太は智己の告白に驚き、少し戸惑った表情を浮かべた。
「えっ、私のことが?」
「そう、雄太のことが好きだ。でも、もし違うならそれでもいい。俺たちはこれからも仲良くやっていこう」
智己はそう言いながら、笑顔で雄太を見つめた。雄太はしばらく黙り込んだ後、小さく頷いた。
「私も、智己さんと一緒にいると心地よいんだ。でも、まだ自分の気持ちがよくわからないんだ。もう少し考えさせてくれない?」

智己は少し肩を落としたが、理解してくれる雄太に感謝の気持ちでいっぱいだった。
その後、二人はいつも通りに過ごした。
智己は雄太の気持ちを待つことに決め、雄太は自分の気持ちについて考え続けた。

数日後、雄太は智己に会いに行った。
「智己さんありがとう。私も、智也さんのことが好きだと思う」
智己は驚きと喜びで胸がいっぱいになった。

二人は、公園に向かった。

そこで智己は、雄太に対して再び言葉をかけた。
「雄太、一緒にいたい。俺と付き合ってくれないか」
雄太は、再び少し考え込んだ後、笑顔で答えた。
「うん、私も一緒にいたい。智己さんと、付き合いたい」

二人は、公園のベンチで手を繋ぎ、幸せな時間を過ごした。そして、これから先も、お互いを支え合いながら、夢や目標に向かって、一歩一歩進んでいく決意を新たにした。





登場人物
桃原 智己(とうばる ともき)
年齢:30歳
性別:男性
出身:沖縄県
性格:明るく社交的
容姿:ソフトモヒカンの黒髪に顎髭でガッチリな体格、黒縁メガネをつけている。
学歴:専門学校卒
職業:自動車整備士
趣味:TVゲーム、車いじり
家族構成:父直樹 母智子 姉絵美の4人家族。
住居:アパート暮らしで1人暮らし
宗教:プロテスタントのキリスト教徒
生い立ち:中間層の家庭で、夏の日に、健康的に生まれる。中学生まではやんちゃで不良だったが、高校1年生の時川で溺れている男の子を助けてそのきっかけで、更生した。

當間 雄太(とうま ゆうた)
年齢:28歳
性別:男性
性格: 内向的な性格で落ち着いたおとなしい感じ。
容姿:短髪で普通体型、髭はない
学歴:大卒
職業:一般事務員
趣味:TVゲーム、映画鑑賞
住居:アパート暮らしで母親と同居
家族構成:父雄也(死別) 母由美の3人
宗教:無宗教
生い立ち: 中間層の家庭で、冬の日に、健康的に生まれる。高校生の時に交通事故で父親を亡くしている。

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