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歯を失わないゴールデンルール

「いずれ歯を失う」のでしょうか。たしかに奥歯の平均寿命は約50年なので、60代で入れ歯の人がたくさんいるのは事実ですが、あきらめてはいけません。
実際、要介護高齢者でも、1本も歯を失わずに若々しい人もいます。

 歯を失わないためのゴールデンルールは、「病原菌をきれいにする」と「歯への異常な力をなくす」の2つであり、守れれば一生自分の歯ですごせます。

じつは「歯みがき」の本質は、「病原菌をきれいにする」ことです。
食べたら「みがく」というイメージが強いので、「臭いや、食べかすをきれいにすればいい」と思う人がいるかもしれませんが、それでは、いずれ歯を失います。

「病原菌をきれいにする」ことこそ重要です。

 なぜなら、病原菌がいなければ、むし歯や歯周病にはならないのですが、口の中は「じめじめして生温かい」ので、病原菌が、おどろくほどふえてしまうからです。

 なん種類もの病原菌が、手をとりあいミルクレープのように層をなしてふえていき、バリアをつくり、歯を溶かし、タンパク質分解酵素でハグキに入り、炎症をおこし、歯を支えるアゴの骨をも溶かしているのです。

 では、どうやって「病原菌をきれいにする」のかというと、とてもかんたんです。
歯は「かため」の歯ブラシでみがき、ハグキは「毛先が長いやわらかめ」と「スポンジブラシ」、歯と歯の間は「フロス」です。
歯と歯のすきまが大きいなら、歯間ブラシが有効です。

 すると、歯はツルツルぴかぴか。
ハグキのヌメリもとれます。
「ながら磨き」の時間をとって「歯ブラシは2種類」・「毎月1日歯ブラシ交換」を習慣にすればさらに効果的なのです。

 小顔やたまご型の顔の女性は、これだけで一生、すてきな口だといっても過言ではないでしょう。
問題は、ホームベース型顔やエラのはった人です。

なぜなら「はぎしり」や「くいしばり」しやすく、歯が欠け、折れたり、歯周組織がダメージをうけるのです。

 「歯ぎしりなんてしない」という人の「歯ぎしり」は、ねている間、90分1サイクルで10~15秒ほどなので記憶になく、「くいしばり」は音がしないので、家族もきがつかないのです。

 ナッツさえも「こなごな」にでできるのが「噛む力」ですが、「歯ぎしり」はとても強く、体重の約2倍という異常な力で歯や歯周組織にダメージをあたえます。
歯科医が「マウスピース」をすすめる理由の1つは、「歯に異常な力が加わらない」ようにしているのです。

 では、もう「部分入れ歯」を使っている人は手遅れなのか?そんなことはありません。
むしろ、入れ歯をしたうえでマウスピースをして寝ると、のこった歯を守ることができます。

 「はぎしり」の原因であるストレスを発散したり、飲酒をへらし、姿勢やからだのバランスを整えると、かみ合わせがよくなり「歯に異常な力が加わらなく」なることもあります。眠りが浅いと「歯ぎしり」するので、ぐっすり眠る工夫もとても有効です。

 今日から「病原菌をきれいにする」と「歯に異常な力を加えない」生活をしましょう。
上記と「帰宅時・ねる前後」の歯みがきや、日中もくいしばっていたら、意識して上下の歯をはなすのです。

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