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静かな退職

こんにちは。
「静かな退職」という言葉が世で広まりつつあることを知りました。
静かな退職とは、会社を辞めてしまうということではなく、必要な分だけ働くという、いわば仕事とプライベートの線引きをより鮮明に引いていく働き方のこと。
・要求された仕事だけを行い時間外労働はしない
・期待される以上の成果を目指さない
というのは、この働き方の特徴を表す2つの要点です。

2023年以降、特に新卒市場は働く若手の不足で売り手市場化が進むという記事はどこかのタイミングで書いた記憶がありますが、単に働く人口が減るということだけではなく、このように「働く」のそもそもの考え方に不一致が生まれてくることなども含めると、これまでのクオリティーを維持する労働者の確保は、今後ますます難航するということが容易に想像できると思います。

さて、この静かな退職について私は驚いたことが2つありました。
1つ目は、「これってパート・アルバイトまたは、契約社員でいいのではないか?」という疑問です。
社会的な保障が担保されないというのがこれまでのデフォルトにあり、正社員を選択してバリバリ働く、バリバリ稼ぐ、という考えが浸透していたように思います。
一方で、もし仮に、この保障そのものにすがるのを手放すことができるのだとしたら、意外にも簡単に、静かな退職はできるんじゃないのか?と考えました。
このあたり、少し違和感を感じていて、しっくりきていません。

2つ目は、働く側が働き方を選択するのだという強い意志の表れのように感じたという点です。それはここでも記した「必要な分だけ働く」という言葉にも表れていると感じました。
必要な分を組織ではなく、働く個人が選択するという点はかなり斬新です。これは少し憧れるというか、それができるのだとしたらという期待もありますが、結局のところ仕事のスキルがあるという評価なしには、なかなか進まなさそうと、率直に思う内容でした。

スキルを上げ働く時間をコントロールし、市場価値を上げ必要な分だけ働く。こうしてはじめて静かな退職のボードに乗っかれるんだろうなと思いました。



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