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「23年危機が来る」

こんにちは。

先週日経で発表された「初任給ランキング」を見て、度肝を抜かれたので今週はこれについて書くことにしました。以前から人事界隈では、話題となっていた「23年危機」にもこの動画では触れられておりましたので、貼り付けてあります。分かりやすく解説されておりますので、関心のある方はぜひこちらもチェックをしてみてください。

本年度の平均初任給額は、22万2,510円。ちなみに、社員の平均年収が多いことで有名なキーエンスは、初任給22万円で平均並ということです。

バブルが直撃し、就職氷河期で社会人デビューを果たした世代の我々からしてみれば、単純にうらやあましい話ではありますが、実際に言う程手放しで喜べる状況なのか?というと、そうとも言えず、慎重にならなければならないところもありそうです。
当然ながら入社後の基本給上昇については一律で保証されているわけではありませんので、個々による5年後・10年後の年収は大きく格差が広がっていることも加味しておかなければなりません。初任給の最初のインパクトに引っ張られ、数年経ってからこんなはずじゃ…とならないためにも、その後のキャリアステップや、賃上げ条件・過去の実績なども学生の方々においては、しっかり見ておかなければならなそうですね。

いづれにしろ企業側においては、これから先間違いなく起こってくる労働人口の減少に向け、優秀な人材の獲得競争は新卒市場においても激化していくことは間違いなさそうです。人材確保の観点においては、何も給料だけが全てというわけではないので、それ以外の労働条件以外の他社との比較を明確に表しておくことが求められるのだと思います。

初任給ランキングでもう一つの驚きが、No,1の座に不動産業者がランクインしていたこと。DXの加速に合わせて情報・通信系がトップランクに入ることは想定内でしたが、昨今の不動産業で勝てる採用をしている会社は勢いが凄いです。ビジネスモデルに磨きを掛け、業界を見渡し、自らの手でマーケットを開拓することができる能力を持った企業に、軍配が上げられている点は無視することができません。


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