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ジャズにハマった日々 店でかかっている音楽を聴いて CD(レコード)が欲しくなる件

学生の頃 よく 神戸の摂津本山駅の南側に(神戸は東西南北がはっきりしている)マンションがあって そこの一階の おしゃれな店舗が並ぶ一角に 喫茶店があった
あ〜 名前忘れちゃったなあ
そのうち思い出すと思う
生まれてはじめて ドリアなるグラタンに似た食べ物をそこで食べ(グラタンは知ってた) 店内には 「SINCE 1982」(だったと思う)と削り出した 巨大な梁があり なぜかタイト・スカートの年配の女性が 『ブレード・ランナー』に出てくるレプリカント レイチェルのような歩き方で 銀の盆に乗せたコーヒーを運んでくる そんな店だった
友人Мと よく 映画の事とかを語りあっていたが ある日 店内に不穏な音楽が流れ始めた
何かがはじまる予感の前奏に続いて
ぱっぱーぱぱぱぱぱ プップープップープっ
と 少しくぐもった トランペットが入ってきた
古い音楽ではなく 新しい音楽だ
マイルス・デイビス?
わたしは その頃 デビット・マレイ アート・アンサンブル・オブ・シカゴ エアー アルバート・アイラー 坂田明 といったフリー・ジャズの ブリブリのフリーキーホーンにハマっていて マイルスをリアルタイム(この頃 活動を休止していた)に追えていず 古いアルバムしか知らなかった
が なぜかマイルスの名前が思い浮かんだ
そこで トイレに行くついでに カウンターのブースに これ見よがしに さり気なく置かれていたレコード・ジャケットをチラ見した
『the man with the  horn 』マイルス・デイヴィス
やっぱり!
耳元で マイルスがしゃがれた声で囁いた
『お前は オレを聴かないのか?』
長い期間 活動を休止していたマイルスが 久しぶりで活動を再開した いわゆるエレクトリック・マイルスの復活アルバムであったその後 早速 レンタルレコード屋に行った

行きつけのレコード店が 神戸 三宮の北側(神戸は東西南北がはっきりしている)にあった
「JRレコーズ」という ジャズ というか フリー・ジャズ専門店 である 
ある日 その店に行くと 店内にモダン・ジャズが流れていた(当たり前だろ)
ちょっとくぐもったような サックスの音色で カウンターにかかっていたCDのケースを見て 
あ やっぱり ジョー・ヘンダーソンだ
と思い 嬉しくなった そのついでに CDも買った
それは聴き返すと イマイチだった
ジョー・ヘンダーソンには 他にもっと良い作品が いっぱいある 
そう思った
あの 店でいいなあ と思ったのは 何だったのだろう?
やはり 良いスピーカーを使って 大音声で流してあるのを聴くと 良く聴こえるのだろうか?

ちなみに その後 同じ状況で買ったスティーブ・グロスマンは すごく良かった!

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