vol.0045 結局、今の世代に合わせていくしかないんですか? (1/3)

採用職人の清田です。

今日のご質問は、
「結局、今の世代に合わせていくしかないんですか?」
というものです。


最近嘆きシリーズが多いですね(笑)

合わせていく対象が何に対してなのか?
ということが質問には書かれていなかったのですが、
なんとなく、採用職人の回答の傾向として、

今の世代に合わせるように

というメッセージが伝わっていそうだと
想像しましたので、採用、教育、組織化の
それぞれに対して僕の考えを回答していこうと
思います。


■採用面

採用と一言で言っても、
採用活動自体はいくつかのフェーズに
分かれるものです。


採用戦略を組む【採用設計】のフェーズ
求職者との出会いをつくる【集客】のフェーズ
求職者を惹きつける【魅了】のフェーズ
求める人材か確認する【見極め】のフェーズ


【採用設計フェーズ】
採用すべき対象である求める人材像
はどんな人かを検討し、
じゃあ、その人はどんなアプローチを
したら興味を持ってくれるのか?
とか、持っていて欲しい特性は、
どんなシチュエーションであれば
確認できるのか?
と、求める人材像ありきで
どんな内容で、何ステップで
進めていくと設計していくので、

ここは、今の世代に合わせる
という思考が不可欠ですね。


【集客フェーズ】は、
求職者といかにして出会いを作るのか?
ということで、
求める人材に響く内容を踏まえて、
原稿の執筆をしたり、

合同説明会などに出展して、
求める人材の興味を掻き立てる
プロモーションをしたり、
というフェーズとなりますので、

当然対象である今の世代の考えや
価値観に合わせる思考が必要に
なります。


【魅了フェーズ】は、
採用選考に参加してくれた求職者が、
自社が大切にしている価値観に触れて、
自社で絶対に働きたいと思ってもらう
というフェーズになります。

そのため、
まず自社の価値観や仕事といったものを
言語化する必要があります。

この、自社で大切にしている価値観を、
今の世代に合わせていってしまう
というのは、自社の価値観が、
完全に時代遅れになってしまっている
ということであれば変えていく必要は
ありますけれど、

基本的には、自社の価値観は、
そう変えるものではありません。
会社のアイデンティティなるものを
変えるということで、既存の社員が
居づらくなってしまうとしたら、
果たしてそれは自社なのか?
となってしまいますからね。

ただし、価値観の伝え方は、
伝える相手、つまり求職者に響きやすい
工夫は必要になります。

表現という部分においては、
今の世代に合わせる思考は必要
ということです。

今の世代に合わせて、
仕事そのものを変えるというのも、
おかしな話ですので、
こちらも表現の仕方を工夫するに
留まるかと思います。


【見極めフェーズ】は、
自社で活躍できそうなのかどうかを
確認するというフェーズになりますので、
選ぶ基準を今の世代に合わせてしまって、
採用したはいいけれど、
結局活躍できないでは本末転倒です。

どういう人が活躍できるのか?
という軸は今の世代に合わせて
すり合わせていく必要はそんなに
ありません。

そんなにというと、
全てではないということを
意味するわけですが、
多くの競合他社では、
その仕事を機械に置き換えている
(人がやるのはどうにもしんどい)
仕事の場合には、
今の世代というよりも、
時代の流れに合わせて変化をする
必要はありますよね。
という意味でした。

見極める基準は
今の世代に合わせないと言いましたが、
見極め方(手法)は、
今の世代に合わせた方がいいですね。

同じ適正テストをしてもらうにしても、
その適正テストの意義目的などを伝える
だけで求職者の気持ちが変わる
ということはあります。
工夫はした方がいいですね。


次回は、
教育の解説に入っていきます。



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