vol.0044 もう体育会系根性論は通用しないのですか?

採用職人の清田です。

今日のご質問は、
「もう体育会系根性論は通用しないのですか?」
というものです。

質問というよりも、
嘆きに近い質問ですね(笑)

質問者様からだけでなく、
かなり多くの方からこういった類の
お話は聞くので、多くの人が思っている
ことなのだろうと思います。


それでは、
質問にお答えしていきます。


いつものように、
質問していただいている内容の
定義から進めていきます。

体育会系根性論とは何でしょうか?

・先輩の言うことは絶対
・どんなに苦しくても倒れるまでやりきる
・個人の感情よりも組織の指示を優先

まぁ言ってしまえば、
いわゆる体育会系の組織って、
兵隊のような組織ですよね。

しかも、
過去の日本軍のような組織
というよりも、
イメージの中の日本軍という
感覚なのではないでしょうか?


そりゃ指導者からすると
夢見てしまいますよね。

どんな理不尽な指示や命令であっても、
イエッサー!で絶対服従
言い訳の一つどころか、不満の表情すら出さず
目標完遂に向けて、死力を尽くしてくれる部下。

もう王様にでもなったような気分に
なれるのではないかと思います。


ま、幻想ですけどね。


ご存じでしたでしょうか?

日本軍の構図は、
命の権限を持つ上官と、
武力を有する部下の
組織でした。

命の権限というのは、
上官が「突撃!」と命令をしたら、
どんなに生存率が低い命令でも、
絶対服従なのです。

部下の命は上官が握っている
ということです。

しかし

実際の戦場では、
上官は後方から撃たれている
ケースがかなりあったようです。

命の権限を持ってはいても、
武力は持っていません。
武力を持っているのは部下なのです。

その部下の心を掴めず、
理不尽な指示・命令をした上官は、
部下に撃たれてこの世を去っている
ということです。

連合艦隊司令官の山本五十六氏が
残している格言を見れば、
当時の理想の上官像が見えてきます。


 やって見せ、言って聞かせて、
 させてみて、褒めてやらねば人は動かじ

 話し合い、耳を傾け、
 承認し、任せてやらねば人は育たず

 やっている、姿を感謝で見守って、
 信頼せねば、人は実らず


これを見て思いますよね。
いわゆる体育会系ではないと

完全に、今のゆとり世代の
スイッチを入れて、
願望を持ってもらい、
成長を促進するために必要な
ステップそのものです。

昔から真のリーダーは、
人が動きたいと思えるような
リーダーシップを取っていたのです。

逆に、この力がない、
もしくは辛抱のきかない
立場だけ上官が、
地位を使って無理やり人を
動かそうとしたのです。

それが体育会系の元でしょうね。

というわけで、
身も蓋もない話になってしまいますが、


体育会系根性論の土台を期待するのではなく、
自らが真のリーダーとなり、
部下が成長したいと思ってくれる
組織作りをするべきです。


厳しい回答となってしまい、
申し訳ございません。

でも、実践してみたら、
「やっぱり、これしかないよね。」
と気付いていただけるはずです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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