vol.0142 採用を作り込むと、実際に入社してからのギャップができそうで怖い。(4/5)
前回までに、ギャップはOK
でもダメなギャップもあるから、
三つのケースでダメなパターンを説明します
ということで、
ケース1、ケース2を紹介しました。
今回はケース3をお伝えしていきます。
■ケース3
理想像が自分たちを動かすためのエサに思えてしまう
理想像の中に、
その理想を実現する私達
というイメージもあったりすると思います。
「こんな自分に成れたらどう思う?」
という問いかけです。
その理想像が、
自分の成りたい理想像だった場合、
頑張る理由になります。
ただし
自分が自分の理想として、
自分を奮い立たせるために
使っている時に限ります。
あくまで自分が自分に対しての
時のみです。
たとえば、
よく世の中で聞く言葉として
「ピンチはチャンス」
「壁は避けようとするとピンチとなり、立ち向かえばチャンスとなる」
「迷った時には難しい方を選べ」
というような
それが実践できている人って素晴らしいよな
そんな人に自分も成りたい
と思わせてくれる言葉があります。
でも、あまりに失敗を繰り返して、
もう心が折れそうという時に、
すべきこと ではなく できること
という選択をしたとします。
そんな時に上司から
「迷った時には?」
と聞かれたらどう思いますか?
「そんなの頭ではわかっているんですよ!
でもできないんですよ。
そんなに言うのならばやって見せてくださいよ。」
とやさぐれてしまいます。
確かに自分の目指す理想像ではあります。
でも、理想像は人から強要されるものではなく、
あくまで自分が目指すものなのです。
冒険は自分の意思でするから面白いであって、
強制されたら苦痛でしかないのです。
それをはき違えてしまって、
人をコントロールする免罪符として
相手の理想像を使ってしまうと
人間関係はいとも簡単に壊れてしまいます。
もちろん例外もあります。
こんなやりとりを見たら
どう思いますか?
「すみません。もう自分には無理かもしれません。」
「そうか、そんな風に思っていたんだね。
打ち明けてくれてありがとう。」
「期待をかけてくださっていたのに、
不甲斐ない自分でごめんなさい。」
「君ならできると思って、つい期待をかけすぎて
しまっていたかもしれない。申し訳なかった。
でも、不甲斐ないと思う自分もいるんだね。」
「いえ、とんでもないです。
いつも期待してくださってくれるのは
すごく嬉しいです。でも、、、」
「今、どんな風に考えてるんだい?」
「こんな窮地に、壁に立ち向かえる自分でありたいです。
でも、このまま仕事が進まなかったら
チームに迷惑をかけてしまうから、
それだけはしたくないんです。」
「そんなこと考えてたの?
責任を取るのは責任者である俺の仕事
俺が本当に無理と思ったら、
君がいくら諦めたくないと言っても
容赦なく仕事を取る。
だから、もしまだ諦めたくない気持ちがあるのならば
俺は君を信じて、もう少し見守るよ。」
これも本人の成りたい理想像というものを使い、
始動をしているワンシーンです。
でも、結果は全く違います。
なぜか?
それは上司が上司のためではなく、
100%部下の為のことを思っての言葉を
かけていて、部下にもそれが伝わっているからです。
なので例外はあります。
けれども、相手の願望を強制することは
いかなる場合においても上手くいきません。
ここに注意が必要です。
次回はまとめていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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