vol.0120 テレワーク・リモートワークについての考え方を教えてください。(3/4)

前々回にリモートワークの良い面
前回に対面でのお仕事の良い面を
書いていたのですが、対面でのお仕事の
良い面が長くなってきたので、
その続きから書いていきます。


前回までにあげた内容は、
あくまで日常のことであり、
非常時ではありません。

非常時にこそ
対面でなければできないことが
見えてきます。

例えば「叱る」もしくは「諭す」ことが
必要な場面があります。

自分が上司、相手が部下

部下は自分の仕事である程度の
水準ができたと喜んでいます。

しかし上司である自分の目から見たら、
その水準の仕事では給料を支払える水準にまで
到達していない

喜んでいるところ悪いのですけれど、
そこで満足してもらうわけにはいきません。

なので喜んでいるところに水を差す
ということになります。
相手を否定することになります。

これが対面だとしたら、
相手が気分を害しても
そっぽを向いても
同じ空間にはいるので、
何かしらのコミュニケーションは取れる
可能性があります。

しかしオンラインだと、
部下が上司を無視すると決めたら、
何のフォローもできなくなります。

だいたい人は、
言われた言葉よりも
自分の頭の中で再生される
言われたイメージによって
ダメージを受けたり、
恨みを募らせたりします

こんな感情を落とした状態で、
放置することは百害あって一利なしです。

だからその後のフォローができなくなる
可能性のあるオンラインでは、
一定の境界を超えたお叱り、注意なんかは
しなくなってしまいます。

長い目でみたら、
それが成長にどれほどの影響があるかは
はかり知れません

満足している時に成長はありませんからね。

特に教育というものは、
基本的に現時点の相手の否定が前提に
成り立つものですから、
オンラインではとても難しい
むしろ無理がある領域です。


まだまだ対面の良いところがあります。

それが、過程を見ようと思わなくても
過程が目に入る
ということです。

オンラインでやりとりをしていると、
できあがってきた結果にばかり目がいきます

その成果物を作り上げるのに、
自宅で働いている人が、
赤ちゃんが泣くのに黙らせて
仕事に没頭したかもしれません。

旦那さんから
「最近料理手抜きだよね」
とか辛辣な言葉をもらいながら、
責任感から仕事に集中してくれた
結果かもしれません。

成果物の出来が悪くても、
環境的に、その人の中の最大限を超えて
やってもらったけれどということも
ありえます。

当然ビジネスは結果で動くものですので、
結果が伴っていなければ成果になりません。

でも、結果を生み出す感情は、
過程にこそ宿ります

そこを理解してあげられるからこそ
掛けられる言葉があります。

同じご注意をいただくとしても、
自分の状況をわかってくれた上での言葉と、
何も見れていない中でも言葉では、
受け取り方が変わります。

これも全然ロジカルではありませんけどね、
過程が見えていなければ、コミュニケーションが
取りづらいのですよね。

ある種、一緒にいなくても、
相手の状況と現状から、相手の周囲の環境や
心境、そしてこれから起こるであろうことを
頭の中で想定できて、それを元にコミュニケーションを
取れるコミュニケーション強者であるならば、
オンラインでも同様の気遣いができます。

言ってみれば、
オンラインの方がよっぽど高いレベルの
コミュニケーションスキルが必要
という
ことなんですよね。


次回結論をまとめていきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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