vol.0039 昭和の世代の常識と、令和の世代の常識には違いがありますか? (3/3)

前々回前回の続きです。
昭和の世代と令和の世代における
出世に対する考え方違いから
話を進めていきます。


仕事をすることが大前提の
昭和の世代からすると、
出世というのは大変嬉しいものでした。

みなが同じ競争をしているのです。
出世するということは、
他の競争相手と比べて、自分が一歩前に
出たということを意味します。
もちろん、そこで変化する報酬も魅力では
あるのですけれど、
周りと比べて自分が秀でていると
認められているということの喜びも
大きいのです。

そして、出世をすると、
責任は重くなるものの、自分の裁量権が増え、
自分が影響を与えられる範囲や金額もあがり、
自分の有能感を感じたり、仕事のやりがい
というものを感じやすくなります。
経験しないと経験の重さが嬉しいに変わる
という感覚は理解できないと思いますが、
経験してみると、責任の重さはやりがいに
つながることに疑問を持たなくなります。


一方で令和の世代だと、
仕事をすることは大前提ではないので、
あくまで、この仕事というゲームを
プレイする感覚です。

すると、上手くいかなければ、
他のゲームやろうという感覚で、
簡単にドロップすることができて
しまいます。

そうなると、
出世の意味合いが変わってきます。

出世すると、報酬が増える喜びはあります。
しかし、それだけです。

他のプレーヤーよりも、
自分が一歩前に出たかどうかなんて、
あくまで、このゲームをしたいと
思っているのならば嬉しい。
くらいにしかならないのです。

むしろ、
自分が働かなくてもお金が
お金を生む仕組みや、
ビジネスの所有により
早期リタイヤすることの方が、
カッコいいという感覚すらあります。


令和の世代が出世を喜んでくれるには、
「この仕事をするということは、
自分の人生においてすっごいプラスになる。
この仕事で成長したい!」

と思ってもらう必要があるのです。

ここまで思ってもらえるほど、
令和の世代の社員の仕事観が育てば、
昭和の世代の感覚と同じ感覚で
一緒に仕事をすることができるでしょう。

あっ、一緒じゃだめだ。

上司の役割は指示・命令をして、
目標達成することではなく、

仕事の意義・目的を伝え、
相手がこの仕事を頑張りたい思って
もらえるようにモチベートして、
目標達成することです。

このやり方も昭和の世代の常識のままでは、
問題が生じてしまいますね。


他にも常識の違いを上げると、
キリがないので、ここいらでまとめて
いきたいと思います。


昭和の世代の方が令和の世代の方と
接するにあたり意識をするべきことは、

「仕事をやりたい!と思ってくれるように、
その気にさせてあげるにはどうしたらいいか?」

です。

どうすればモチベーションが
かかってくれるかは、
人によって違います。

目の前の人は、どうやったら
モチベートされるのかを
しっかりと知ろうとしてください。


令和の世代の方が昭和の世代の方と
接するにあたり意識をするべきことは、

「仕事が大事だと思っている価値観を
理解し、相手の価値観をないがしろにしない
ようにする。」

です。

友達とでも、
価値観が合わないことはあるでしょう。

しかし、価値観が合わないからといって、
相手が大事にしているものを、
ないがしろにすると豊かな人間関係は築けません。

自分にはまだ理解できていないとしても、
そうか、この人は、これを大切だと思って
いるんだね。と価値観を尊重することで、
豊かな人間関係を築いていくことができます。


感覚は異文化交流ですかね。
異国に行くと文化が違うことが当たり前なので、
自国の文化と違う!と憤慨するようなことは
ないはずです。
そうか、そんな文化なのね!びっくり!
となるはずです。

あらかじめ文化が違うとわかっているから、
相手の文化を尊重できるのです。

世代間でも常識や文化が違うという
前提にたって、お互いが歩み寄れる組織は
これから求められる組織になるでしょう。



最後までお読みいただきありがとうございました。
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