vol.0026 しばらく若い人が入社していないのですが、新卒採用は可能ですか? (1/3)


採用職人の清田です。


今日のご質問は、
「しばらく若い人が入社していない会社で、
新卒採用を成功させることができるのか?」
というものです。


これはなかなか厄介な問題ですね。
結論から言ってしまうと、
しばらく若い人が入社していない会社でも、
新卒採用を成功させることはできます。


しかし、若い人がいる同じ規模の同業他社と
比較すると、その難易度は遥かに高く
なってしまいます。


もっと言うと、
内定を出して入社してもらうという
ところまでで考えると、
そこまでの難易度の上昇ではないのですが、
入社した後で、活躍してもらい、定着する
というところまでを含めて採用の成功と
考えたならば、難易度は大変高いと言えます。


どのように、
という方法論に進む前に、
まず、どうして若い人がいない状態で、
新卒採用の難易度が高くなってしまうのか?


というメカニズムを解説していこうと
思います。


まずは【採用段階】の難しさです。


就活生が会社を選ぶ基準として、
近年ずっと上位にいつづける項目があります。


それが社風だったり、
働きやすい環境だったり、
人間関係といった、


そこで働いている人と、
自分のウマが合うのか?
という項目です。


「vol.0009 ゆとり世代がどうにも理解できないのですが(2/3)」


でもふれましたが、
現代の就活生は生まれた頃から、
ある程度社会が裕福であり、
さらに、子どもの数が減り、
多くの大人が少ない子どもに
金銭援助ができる状況になり、


金銭的な飢餓を味わうことが少なく
なっています。


そのため、
強力な出世モチベーション、
収入モチベーションがかかる
就活生は減っていると言えます。


誰よりも多くの収入を得る必要はない。
むしろ、普通でいいんです。
というような言葉をよく聞きます。


彼ら彼女らが言う「普通」を分解してみると、
割と高収入家庭じゃないと成り立たないことを
普通と言っているのは、
ここではふれないでおくとして、


とにかく
収入よりも、その会社に自分が存在していて、
心地が良いかどうかということを
重視する人が増えていると言えます。


じゃあ、
就活生が、というより、
人が、心地が良いと感じるのは
どんな環境だと思いますか?


まず生存欲求が脅かされている状態は
心地よい状態とは言えませんよね。


そのため、
いくら収入モチベーションが高くないと
言っても、生活に困窮してしまうほどの
報酬体系では心地よくありません。


そしてこれも良く聞く話ですけれども、
命を削る(と本人たちが思う)長時間労働
も心地よくありません。


そして、これすごく重要なのですが、
その集団の中において、
自分が重要な人物だと認識されていたい
という欲求があります。


これは、
自分がそう思いたいという自己肯定欲求と、
他者からそう思われないという承認欲求が
あります。


少々長くなってきてしまったので、
次回、自己肯定欲求と、承認欲求の
くだりから解説をしていきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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