vol.0052 都市部と、田舎で採用活動の戦略に違いは有りますか? (3/3)

前々回に、
求職者の嗜好にはどんなものがあるか?
前回に、
都市部の採用戦略について
を解説していきました。

ここからは逆に、田舎の採用活動はどのような
戦略を立てればいいか?
の解説に入っていきます。


さて、田舎の採用活動は
どのような戦略を立てればいいでしょうね?

地元の求職者を惹きつける戦略と、
都市部から引っ張ってくる戦略は別ものに
思えそうですが、意外なことに、
これは両立します。

都市部から引っ張ってくる戦略をしていると、
地元の求職者が魅了されるという現象が
起こります。

まぁ都市部から引っ張ってくる必要が全くないのに、
都市部から引っ張ってくる戦略をあえて取る必要は
ありませんので、
あくまで、地元採用と、都市部から引っ張ってくる
採用の両方を実現したい場合と考えてください。

一番の狙いは、
地元は田舎だけれども、
都市部の大学に行ったという求職者です。

ここは、
Uターン(同郷の求職者)だけでなく、
Jターン(田舎の出だけど別の県)も
狙えます。

まず、一度地元を離れた経験がある求職者は、
田舎と都市の違いを肌感覚で知っています。

知らないまま都市部に憧れる
夢見る求職者の目を覚ますのは割と困難です。
まずは都市部に行ってもらい、
夢破れたら採用しましょう。

それは置いといて、
田舎と都市の違いを肌感覚で知っている
求職者は、その感覚を言語化まではできていない
ケースが多いです。

そこで、
都市部と比べて、自分たちの田舎で働くことの
メリットを露骨な伝え方をしてはいけませんが、
匂わせるようにします。

毎日のすし詰め満員電車通勤の
バッシングなんてしたら、
すごく感じ悪く映ってしまいますからね。
他者の批判はどんな理由があっても、
自分を落とさず、他者だけを落とすことは
できないと知ってください。

・暮らしやすい
・人間らしい生活ができる
・温かい
・家族の大切さ
・生活費が安い(飲み代は馬鹿にならない)
・通勤が楽

すごく身近な感じですけどね、
この辺は、ばしばし匂わせてください。


そして、
大切なのは、田舎にいても
都市部の企業よりも下ではない
というプライドと、
その根拠を自信をもって伝える
ということです。


田舎の企業であればあるほど、
「自社に就職しなければならない理由」
を明確に伝えてあげられる必要があります。


まとめると、
都市部の企業が田舎出身の求職者を
採用しようと思ったら、
大きな夢を描かせるような採用戦略を取る

田舎の企業が地元求職者だけでなく、
都市部の大学に行った求職者を
採用しようと思ったら、
田舎暮らしの良さと、
自社に就職しなければならない理由を
が伝えられるような採用戦略を取る

となります。

ただ、田舎の企業が都市部の大学に行った
求職者を本気で狙いに行こうと思ったら、
地元の合説だけでなく、
都市部の合説に出展する必要もでてきますので、
少々おおがかりにはなるでしょう。

やってみたら経験値もたまり、
次の打つ手が見えてくるので、
まずはトライしてみることをお勧めします。



最後までお読みいただきありがとうございました。
フォローしてくださると、励みになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?