vol.0057 飲食店でパート・アルバイトの採用が年々厳しくなってきています(2/3)

前回は、
パート・アルバイトの方を
採用しづらくなった理由として、
景気の悪化を上げました。

そして景気が悪化すると、
どういう経路をたどって
採用がしづらくなるのか?

の原価を圧縮すると下請けが泣く
というところまで説明しました。


続きます。


経費を下げようとすると、
社員が泣きます。

今まで使えていた経費が使えなくなる。
でも売り上げは最大限上げるように
というのは従業員からすると、
より売りづらくなる状態と言えます。

さらにそれだけならば可愛いものですが、
メインは人件費のカットです。

経営をしていると
理解しやすいのですが、
経費に占める人件費の割合の大きいこと大きいこと
大きな経費を削る方が経費削減の効果が
高くなりますので、

人件費をどうにか下げられないか?
と考えるようになります。

そこで企業は考えてしまったのですよね。

短時間正社員ってどうだろうか?と

育児などでフルタイムで働くことが
できない女性や、定年退職後のシニアが
メインの対象ですけれど、

ここに対して、
短時間の正社員という名の
アルバイトを使い始めた会社が
たくさんあります。

これにより、
これまでパート・アルバイトに従事していた
人からすると自分の働く先の選択肢が
急増することになります。


同じアルバイト代だとして、
近所の飲食店でアルバイトするのと、
例えばトヨタでアルバイトもとい短時間正社員
として働くのだったら、人はどちらを
選ぶでしょうか?

当然条件によって左右されるとは
思いますけれど、同条件でもトヨタで
働きたいという方の方が多いのでは
ないでしょうか?

これ企業からすると、
大変ありがたい話です。

企業は忙しさの波があったときに、
最も忙しい時をベースに社員を雇用するものです。
すると、忙しさの波が引いている時には、
大して仕事はなく、収益を生み出す活動を
する余地が少ないのに、忙しい時と
同じ給料を払うことになります。

これ当たり前のことなんですけれど、
もし、短時間正社員で時給換算での
給与で済むとしたら、

忙しい時には支払う給与が増えますが利益も出ている。
忙しくない時には支払う給与を抑えられる。

となります。
企業はとってもハッピー

求職者としても
普段なら働くこともできない企業で
短時間勤務で働くことができますし、
フルタイムで働ける状況になったら、
そのままトヨタで雇ってもらえないだろうか?
という期待感もあります。

短期的に見たら
Win-Winに見えますけどね。
これの大きな問題点は、
採用とは直接的には関係ないので、
ここまでにしておきます。

結局は、これまでパート・アルバイトを
探していた人が、短時間正社員という
魅力的な選択肢が増え、
パート・アルバイトの募集に応募しなくなる
という現象を引き起こします。


これが、飲食店でパート・アルバイトが
採用しづらくなった理由の一つだと思っています。

次回は、どうやって手を打てばいい?
という解決策を書いていきます。



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