「私は一人、ダンジョンで目が覚めた」の始め方
本記事では、手元に本作がある時、どのような手順でゲームを始め、どのようなことに気を付ければよいのか、ということを簡潔にまとめた。
また、ゲームを進めるにあたって、特に注意したい点などもまとめる。
※基本的にはルールブックと同じ手順でセットアップをしている。
ゲームの準備や注意点は記載するが、ゲームのルールまでは書いていないので、ルールブックには目を通してからプレイしていただけると幸いだ。
1.開封からゲームの準備まで
まず、箱を開くと、一番上にはルールブックが置いてあるはずだ。
それをのけると、その下には木製キューブの入った袋と、カードが入った袋が2つある。カードはどれも、表面が上になるように置かれている。
カードが入ったもののうち、片方には警告文のようなものが書かれている。こちらに含まれるカードが、ルールブックにも書いてある表面を見ないことを推奨するカードたちだ。この警告文が書かれている面が表面だ。
なので、実際にこのカードを取り出す際には――
このように、『STORY』と書かれたカードが上に来るようにし、そのまま取り出すとよい。こちらには、表面を見ないことを推奨するダンジョンカードとストーリーカードが入っている。
今回行うゲームで使用するカードを用意していくわけだが、その際、今回挑戦するレベルを選択する。レベルⅠ~Ⅲに順にプレイすることを想定した構成になっているため、レベルⅠから始めることを強く推奨する。
各カードには、三角形の形をした模様があり、それが対応するレベルを示している。
たとえば、これはレベルⅠの時のみ、使用するカードということだ。
よって、レベルⅠのダンジョンに挑戦する場合、レベルⅠのアイコンが書かれているダンジョンカードを集めていく。
開封時の状態であれば、ストーリーカード4枚を除いた後、上から10枚のカードを取ることによって、全て揃うはずだ。6~10枚目のダンジョンカードはレベルⅡにも対応しており、そのアイコンも書かれている。
これを、ランダムに並び替え(シャッフルし)、このゲームにおけるダンジョンを模したデッキとする。裏面がわかってしまうので、視線をそらしてシャッフルする。一番上のカードの裏面を読むことは問題ないので、じっくりと読んでおき、次の過程に進もう。
また、この時に、レベルⅠの開始時に対応したストーリーカードを読むことができる。表面を見ないことを推奨する側の袋の、一番上(開封時を基準にすると下)に入っていたカードだ。中身はフレーバーテキストである。
今回挑戦するレベルに対応していないストーリーカードやダンジョンカードは使用することはないので、袋に戻しておくとよい。
箱の底面には、ゲームボードが入っており、それぞれ、B-1、B-2、B-3という記載があるはずだ。これは――
このように配置することになる。B-3はどこに置いてもよいが、その右に特殊状態カードを置くことを念頭に置く必要がある。また、B-1とB-2は繋がって置く必要があり、B-1が左、B-2が右に置かれる。(印刷と裁断の関係で、枠が少しずれることがあるがゲームに支障はない)
次に、木製のキューブをボード上に置く。場所はルールブックに書かれているが、☆が書かれた場所にプレイヤーマーカー(緑色)、★が書かれた場所にダンジョンマーカー(黒色)、特殊状態マーカー(赤・青色)は同じ色の四角い枠の上に置くことで、準備が完了する。
そして、それほど離れていない場所に、先ほど用意したデッキを置く。
このような形になるはずだ。
最後に、もう一つ残った袋の方からカードを取り出す。こちらはアイテムカードと特殊状態カードが入っており、両面を見ても問題がない。
今回使用するアイテムカードを5枚選択することになるが、レベルⅠでは使用できるアイテムカードは5枚しかないので、選ばなくてよい。レベルⅡでは8枚から、レベルⅢでは10枚から、5枚を選択できるようになる。
これを、B-1とB-2の下のカードを置く枠に置いていく。これによりゲーム開始時のパワーが決まるので、どうやって置くかを考えよう。
デッキの一番上のダンジョンカードの裏面は見えているので、それに有効そうなカードをパワー3のところに置いてもよいし、アイテムカード同士の組み合わせから順序を決定してもよい。
結果として、このようになるはずだ。
こうなれば、準備は完了となる。
2.ゲーム開始からプレイヤーの最初の手番まで
さあ、ゲームが始まった。
まずは、オーダーフェイズ。特殊状態は付与されていないので、確認する必要はなく、プレイヤーとダンジョンの時間を比較する。プレイヤーは0でダンジョンは2。つまり、プレイヤーの時間はダンジョンの時間未満なのでプレイヤーの手番からスタートできる。
次に、メインフェイズとなり、プレイヤーの手番だ。アイテムカードを選び、その2つのうち、どちらかの効果を選ぼう。また、パワーは高いほど強力な効果になるので、パワーが高い方を優先して選んだ方が効率が良い。時間コストが1以外の効果を使用したら、次はダンジョンの手番になることも気を付けよう。プレイヤーの時間が、ダンジョンの時間以上になれば、ダンジョンの手番だからだ。無防備であれば、即死することだってあり得る。
ただ、ゲームオーバーを過剰に恐れることはない。
リプレイは簡単だ。マーカーを元の位置に戻し、デッキをシャッフルし、アイテムカードを並び替えるだけ。再び挑戦すればいいだけだ。何度もプレイすることを前提に設計を行っているので、突然、すぐにゲームオーバーになったとしても、それがプレイヤーの技量が劣っていることにはならない。
3.注意点
ここでは、プレイ時に間違えやすい点について挙げる。(本当は、こういうことが発生しないようにデザインすべきなのだが、力量不足により、そうすることができなかった……)
特殊状態の時間は、時間コストを払った点からカウントする
アイテムカードによって、特殊状態を付与する際に、気を付ける必要がある。たとえば、『ウィンドブーツ』の「強化:スプリント」を付与する効果を使用した場合、プレイヤーの時間を1増やしてから、そこを基準として、[【パワー】×2]マス分だけ先の時間トラックに特殊状態マーカーを置くということになる。
時間トラックで追い越しても、すぐに何か起こらない
特殊状態の確認を行ったり、ダンジョンの手番になったり、というのは、オーダーフェイズに行われる処理だから、それまではプレイヤーの時間が増加しても、特に何も起こらない。
たとえば、アイテムカードを使用した時間コストによって、特殊状態の時間以上になったとしても、そのメインフェイズの間、特殊状態の効果は残っている。割込みで何かが起こったりはしない。ダンジョンの手番が急に始まることもない。
あくまで、オーダーフェイズで時間トラックの確認→メインフェイズでどちらかの手番を行う、という流れが根幹になることを念頭に置きたい。
貫通ダメージでも、特殊状態によるダメージの減少はされる
ダメージの種類によって、処理に差が生じるのは、構えに対する処理だけだ。特殊状態によるダメージの減少は適用される。
他にも、わかりにくい処理は、下記の記事にまとめている。
もし、わかりにくい点などがあったら、こちらか、上記の記事にてご一報いただければ幸いだ。
4.最終的には――
ゲームを始めるまでの簡単な準備の流れと、注意点をまとめた。プレイする時の参考にしていただければ幸いだ。
とはいえ、本作はソロゲームだ。ルールを間違えても、誰かに迷惑が掛かるわけでもない。もちろん、ルールが正しくなければ、こちらで想定したようなゲームが成立しなくなってしまうが、ちょっとした改変が容易にできるのも、アナログゲームも良い点の一つだ。
『待った』をして、1~2手番前に巻き戻しても別によいし、オプションルールを付け加えて、自分好みにしたり、難度を調整してもよい。
最終的には、本作を遊んでくれた皆さんが楽しい時間を過ごせれば、それでよいのだ。本記事がその一助になることを祈っている。
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