La figue
無花果 fig いちじく figue フランス語では女性名詞でした。
いちじくは時期的に終盤でしょうか。暑い十月。
無花果。実は自分ランキング的にはかなり低いポジション。
子供の頃に食べた生いちじく。中はぱさぱさ、フルーツなのに口の中の水分が奪われるような感覚、渋柿でもあるまいし。その味も鈍い甘さ、酸味さえなく価値を見出せない、完食したのはもったいないからというギリギリの選択。
漢字の通り、花が咲かない。花好きな自分には魅力度ランキングが底の方。ほぼ義理でお店を通じてお知り合いの方から苗を3本もらった。この種類の果実はおいしいからという言い伝え、ビミョーな期待で鉢植えに。
3本のうち、1本は気持ちが伝わっちゃったのか、すぐに枯れて恐らく臨終。周りにはなむけのびわの種を蒔いた。選別するほどにびわの苗が跡地に数本。
もう2本は育っている。1本はデカくなりすぎて、気持ちの無い剪定をするも、そこから新しい芽が出始めた。2年目になるかもしれないけれど、苗が育っているだけ、実りの気配は当然扱いに比例して変化なしで無し。
もう1本はさほど大きくにもならず、観葉植物のようになっている。夏に違う方角できれいな柄のカミキリムシを発見したけど、今のところ被害にはあっていない。
いちじくファンからはブーイングまたはアドバイスをもらえそうな発言をしてしまったが、いちじくに少しずつ興味を持ってきたのが、加工品との出会いから。そして生も食べてみよう、食わず嫌い克服となるか。
1.ドライフルーツで
ワインパーティーに年数回招かれていた頃、テーブルに置かれたドライのいちじく。海外産だと思うけど、その席では嫌いとは言えず、いやあまり得意じゃないんだよねと言ってたかもしれないけれど、口にしてみたら、ほんのりの甘さを含む味わいが、ワインが進みそうな味覚を覚えさせてくれて、ドライならいけると思い始めた。
2.豆乳飲料で
ドライで味を占め覚え見直し方向に動く無花果の味。スーパーでふくれんの豆乳無花果味という小さな紙パック飲料を見つけた。豆乳は人生でマストなので、手に取ってみた。仕事場の軽めのランチでパンと一緒に。
合う… ポイントが稼がれた。
3.あれ以来の生で
子供の頃の苦い思い出依頼、フルーツ書き込みしている体もあり、駅ビルの果物屋さんで見つけた、神奈川県産の季節終盤のいちじくの実。大きさも色も悪くないでしょ。ゲットしてみた。持ち帰って自宅の卓上でだいぶ柔らかくなっていたその果実を手で割ってみた。香りも嫌いではない、口の中に。
美味しいな… さらにポイント
パサパサは払拭されしっとりと、甘さも鈍さから中濃に、これはOK。もしかしたら、ちょっとした果物店で売られているシロモノだからかもしれない
という淡い疑いは残るものの、来年からは、大好きではないけれど美味しそうなものに興味は出始めて、手に取っている可能性はあるし、苗をもう少し大切に見直そうかなとも思っている。
まったく個人的なエピソードと感想で、お披露目少し照れ臭く申し訳ございませんが、ご来場お読みいただいた方には感謝です。
⤴あがるフルーツにまた出会えますように。ありがとうございます。