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難しい試合こそ必要な存在 - 2019/02/23 FC東京戦

2019年の明治安田生命Jリーグ Division1
2/23の開幕戦、川崎F vs FC東京は
0-0のスコアレスドローとなりました。

この試合は別の用事が入ってしまっていて
現地観戦できなかったので
ゲームや会場の雰囲気ではなく
メンバー構成についての所感を書きます。

写真は去年のです。たぶん。
まだ青いトラックを見れていない…

一番の試合巧者 阿部浩之

フロンターレの2連覇において
絶対に欠かすことが出来なかった人物、
それは阿部浩之だと思ってます。

阿部は試合の流れを読むのが非常にうまい。
そしてそれに応じたプレーができるし
味方への指示も的確です。

なんかうまくハマっていないな
という時に、適切な処置ができる
それが阿部です。

なんとなく2010年南アフリカW杯における
デンマーク戦の遠藤の姿を思い出します。
あの時は前2戦とフォーメーションを変え
4-2-3-1で挑みましたが
完全にしっくりきておらず
遠藤と監督がコミュニケーションをとって
4-1-4-1に戻した、という話があります。

ガンバ大阪時代には
その遠藤と一緒にプレーしていた阿部。
もともとのサッカーセンスもあるだろうし
きっと遠藤の姿から学んできたものもあるはず。
勝ち方を知っている選手です。

今回の開幕戦では
ゼロックススーパーカップと全く同じ
メンバー構成となりました。
スタメンもベンチメンバーも一緒。

ゼロックスは交代枠が5人まであったので
阿部の登場は5番目でした。
交代枠が3人になるリーグ戦では
開幕戦は出番がないかもしれないな…
と思っていたら案の定
阿部の出番はありませんでした。

難しい時こそいてほしい選手

川崎フロンターレはよく
・カップ戦の決勝になると別チーム
・ここで勝てば、という試合で勝てない
などと言われます。
リーグ戦は2度制しても
カップ戦は未だ取れていないのは
それが原因だと。

実はもう1つ勝てていないのが
ホーム開幕戦です。
ホーム開幕戦の勝利は
2012年まで遡らないとありません。

今年は行けませんでしたが
毎年現地で観戦していて感じるのは
ホーム開幕戦の雰囲気は
やはり独特のものがあります。

選手からもなんとなく
まだ地に足が付いていない感が出ているし
サポーターもうまく声が揃わなかったり
なんとなくフワッとした空気になりがちです。

そのフワッとした雰囲気があると
やはり試合も噛み合わないことが多いです。

そういう時にいてほしいのが
阿部という選手だと思っています。

阿部がいたからといって
必ず勝てるわけではありません。
とはいえ
・2017年ルヴァン杯決勝
・2017年天皇杯準々決勝
・2018年天皇杯準々決勝
など、ここ2年カップ戦を逃すことになった試合で
阿部は不在でした。
ここにいてくれたら…と思ったのが
正直な気持ちです。そしてさっきも書いた通り

「阿部がいたら勝てる」
というわけではないです。
2017年ACL敗退の時はいましたし
2018年ルヴァン敗退の時もいました。

前者は早々に退場者が出たこと、
後者は代表に主要メンバーが取られていたことと
等々力ではなく味スタ開催でホーム感がなかった、
などといくつか事情はありつつも
勝てなかったことは事実ですが
万全の状態のチームに
阿部がいたらどうなるのか?
というものを「ここぞ」という試合では
実はまだ見れていないのです。

激戦の左ハーフ

今年カップ戦を取れるかどうかは
阿部がいてほしい時にいてくれるか、
そこがキーポイントになるだろうと思っています。

ただし今フロンターレの最激戦区は左ハーフです。
そもそもここには
・阿部浩之
・齋藤学
・長谷川達也
と有力候補が3人もいるのに
2018年リーグMVPの家長昭博が
2列目ならどこでも、という選手なので
ゼロックスも開幕戦も家長がスタメン出場しました。

この状況だと阿部ですら
なかなか出番が回ってこない可能性があります。
ここの選手起用を鬼木監督がどうしていくのか。
単純な戦闘力の合計値だけで戦うのではなく
状況を踏まえて柔軟な選手選考ができるか、
今期はそこに注目していきたいと思います。

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