2022/01/26(水)
水曜日はいつも行く八百屋さんがお休みだから、基本的に買い物はしない。家の近所にはいくつかスーパーもあるが、やはり八百屋さんが安い。日本はサービス業の休み・営業に関して「どうかしてるぜ状態」だからもしかするとこうして平日、それも週の真ん中に店を閉めるなんて信じられないなんて人もいるかもしれない。
「どうぞ、休んでください。水曜日はみんなの水曜日なんですから。」
と、僕は思う。ちなみに、その八百屋さんは日曜日も店を開けていない。
「もちろん、日曜日だってみんなの日曜日ですもんね。」
今日はたまに行くカフェを訪れることにした。
30分ほどの距離なら平然と歩く。この街の冬は明るい。僕の故郷とは大違いだ。
信号に捕まり立ち止まった。いろんな人が歩き、止まり、過ぎていく。
この街には僕の知っている人は一人もいない。
それは僕を強くもさせ、そして寂しくもさせる。
「なぜって、だってそうだろ?」
と、なんでもないカラスや寒そうな街路樹に目を向けた。彼らはもう僕のことを覚えてくれただろうか。
カフェのお客さんはまばらで、悠々と席を選ぶことができた。
苦いコーヒーを飲みながら少しずつ書き進めている小説に取り掛かる。一瞬でその世界に入れば、もう僕は一人じゃない。
そう、一人じゃない。と思っていた時、
「今日の夜はラーメンにしよう。」
と、彼女から連絡が入った。
「うん、悪くないね。」
と、返信すると、さっきよりもずっと一人じゃないような気がしてきた。
・・・
今日も夜が来ました。
Good night.
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