2022/01/29(土)

彼女は陰性だった。よかった。

しかし、濃厚接触者であることは変わらず、というか自宅隔離に関しては濃厚接触者の方が長くなるというルール、実におもしろい(不思議だ)。曰く、”感染者と最後に接触した日から数えて七日間なり十日間の隔離”とのこと。でも、今すでに感染者と(僕と)一緒にいる彼女は、今僕に課された十日間の隔離期間を共に隔離されながら過ごすことに加え、その濃厚接触者としての自主隔離が来週、いや再来週から新たに始まることになる。

実におもしろい(長い)。

「こんなにダラダラと一緒に部屋に長いこといると、旅している時みたいだね。」

と、彼女は言ってくれた。

オレンジ色に光る小さめのフロアライトを付けて、それぞれの布団で横になる。と言っても、彼女が寝ているのは、彼女のお母さんが持って来てくれた布団だ。さらに、それは正式には布団ではなく”長座布団”という僕にとっては聞きなれないものだ。

1Kの部屋で対角線常に向き合う。

彼女はエスキモー帽子を被っている。

「シベリアに来たみたいだね。」

「うん、私だけね。」

オレンジ色に包まれた僕らはこうしてゆっくりと話し合う。

彼女に触れることができたら素敵だけど、今はこれでもいい。

この対角線の距離を犬ゾリで迎えにいける日を夢見て、早く回復しよう。

・・・

今日も夜が来ました。

Good night.


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