2022/02/08(火)

朝、クリームパンを一つ食べた。薄皮の、五個入りのやつの中から一つ。

小さな頃から好きで、そしてきっとこれからも一生食べることになると思う。

例えばこれから一生付き合って行くものって何だろう、と考える。今までそんなものあったかしら。

映画に出てきたカウボーイ人形と同じものを僕も買ってもらった。父に、そのブーツの裏に僕の名前も書いてもらった。僕は、

「一生大切にする。絶対離さない。」

と、確固たる決意を常々表明していた。

しかし、その人形は今、手元にはなく、実家の僕の部屋だった部屋に置かれている。その他、大勢の人形やミニカーなんかと一緒になって。実家に帰る度に軽く話しかける。懐かしさと罪悪感が混ざったような、優しい声で挨拶をする。

これからなのだろうか、何か僕と添い遂げ続けるモノが現れるのは。

僕は眼鏡をかけている。三年ほど前、ちょっといい眼鏡を買った。とても気に入っている。しかし、最近新しいメガネが欲しくなってきた。そうなると、今のメガネは出番が少なくなってしまうような気がする。

時計を買った。相変わらずの堅牢なやつ。今後十年は使い続けるだろう。でも、実は欲しいものが何本かある。それだって、その気になればいつまでも使える。なんなら、前に使っていたものは十年ほど前に買ったものだったか。

ブーツもこの間磨いた。丁寧に履けばレザーは育ち、どんどん僕だけの表情を作り上げていける。ソールさえ交換し続ければこの先おじいさんになっても吐き続けられる。でも気が付いている。靴屋さんに行く度に物色していることを。

例えばそれは、人であってもいいのだろうか。いや、それはよくない。ちょっと違う気がする。だけど、そんな気持ちを抱くこともある。と、同時に、結局は人間一人なんだから、とクールに言い放つ僕もいる。

だけど、ちょっと違うのも、ちょっと違う。

未来を見据えることと、今この時を愛でて生きること。

その間を、あるいはその両方をこっそりと大切にしていきたい。

おねだりと買い物は、それからだ(でも、容赦無く今欲しいなぁ。へへへ)。

・・・

今日も夜が来ました。

Good night.

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