2022/02/07(月)
そして月曜日が巡ってくる。
僕は小さい頃、月曜日の夜が好きだった。テレビ番組が面白かったからだ。アニメとバラエティ。寝るのは9時。中学生になってからはドラマも観ていた気がする。
NHKの動物番組を長い間夢中になって観ていたのも覚えている。祖父母と一緒に、これはあれだ、あれはこれだと図鑑を広げながらテレビに噛り付いていた。もう捨てられた祖父の座椅子はリクライニングかカリカリっと音を立てる。僕はその音が好きだった。その椅子自体がくつろいでいるような気がしたから。
僕は18歳から一人暮らしをしていたが、テレビを置くことはついになかった。この間まで住んでいた国のあのマンションにはもう備え付きで色々と置かれていたので、TVはあったが、うん、悪くなかった。向こうはケーブルTVが充実しているから観ているだけで見聞が広がる。
閑話休題。今二人で暮らしている部屋にもテレビがない。彼女もテレビを観ない。だから彼女とは生活中、基本的に音のない時間が過ぎていく。音楽も、かけたりかけなかったり、いや、かけない。
別に悪くない。
「間(ま)、持つ?」
「息苦しくない?」
などと実家に帰った時に言われたが、全然。間なんて持たせなくていいし、息苦しい時はただ窓を開けて空気を入れ替えればいい(そういうことじゃない、のは知っている)。
「いいんだよ、無理にそういうの、なくても。」
というのが正直な気持ちだ。
必要になったら導入すればいいし、今だって無理に採用していないわけではない。
ただ、そのまま、そうであったものを引き継ぎ、継続し、維持してるだけ。
ただ、そのまま、そこにないものと距離を取り、考え、待たせているだけ。
僕にとってこの日々は、そういうことだ。
月曜日の夜は好きだ。
にぎやかだって、静かだって。
・・・
今日も夜が来ました。
Good night.
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