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ガエルネのライティングブーツ「No.145」がとても良い

バイクの乗車用ブーツ選び。
これは、ライダーにとって非常に難しい問題です。

「バイク用」と銘打って作られているブーツにもいろいろあり、安いものであれば1万円前後から、高いものになれば5万円以上するものもあって、もちろんデザインなども千差万別。

「しっかりした作りのものであれば、必ずしもバイク用である必要はない」という考え方もありますし、そういった選択肢まで含めると、どれを選んだらいいのか本当にわからなくなります。

もちろん僕も、いろいろ悩んだり失敗したりという経験をしてきたのですが、その結果として現在はガエルネの「No.145」というブーツにたどり着きました。

まだ使い始めてから半年程度ではあるのですが、現時点では「これが自分にとっての最適解だったな」という印象。

別に宣伝でも広告でも何でもなく、シンプルに「なかなかいいものですよ」と感じてるのでご紹介したいと思います。



まず「ガエルネ」というブランドについてですが、イタリアのブーツメーカーです。僕の購入したNo.145以外にも、スポーツバイクやオフロードバイクに最適なブーツなども多数ラインナップしています。

…で、僕の購入したNo.145ですが、これは「登山靴としてのノウハウがぎっしり詰まった」ライディングブーツ(公式サイトより)。素材は外装はもちろん内装まで本革で、イタリアの工場で職人さんが一つひとつ手作りしているそうです。

気になるのはお値段だと思いますが、結論から言うと「3万8,500円」となっております。



冒頭に書いたとおり、ライディングブーツには1万円前後のものもあるため、No.145は決して「安いブーツ」とはいえないでしょう。

しかし…。1万円前後のライディングブーツというのは最安クラスであるのも事実。「標準的な価格帯を狙いたい」と思ったら、やはり2万円くらいは覚悟する必要があります。

となると、3万8,500円というのは「バカ高いわけでもない」と言えるのではないでしょうか。
というか、プラス1万8,500円でここまで高品質なものが手にはいるのなら、むしろ安いのではないかと僕は思うのです。


実は以前、2万円弱の某ライディングブーツを使っていたところ、2年も経たないうちに「ブーツ本体とソール部分が剥がれ、カカトに穴が空く」というトラブルが発生したことがありました。

めちゃ簡単な図で申し訳ありませんが、こういうことです


いや、正確に書けばこういう状態。穴が空いているのでカカトは外界と接しています


これはもう、接着剤などで貼り合わせたところで容易に水が浸入してくるでしょう。それに、穴が空いてしまったので貼り合わせるのも困難です。

メーカーに依頼すれば修理などもできたのかもしれませんが、「堅牢であるべきライディングブーツが、こうも簡単に破損してしまった」ことがショックでした。
別にハードな使用はしてないし、週末に日帰りツーリングをするレベルだったのに…。


そういった経験から「やっぱり、長く使えるブーツを買おう」と思うに至りました。

もちろん「安いものを何年かのサイクルで履きつぶしていく」という考え方もアリだと思いますし、実際、若い頃はそんな感じだったと思います。

ただ…年を取ったせいでしょうか。

最近はブーツに対して「バイクライフの相棒」であってほしいと思うようになったのです。使い込むうちに自分の足にぴったりと馴染み、旅の思い出がすべて刻まれているような…。そんなブーツを手に入れたいと思いました。

そこで選んだのが、ガエルネのNo.145だったわけです。


すでに書いたとおり、まだ使い始めてからは半年程度ではあるのですが、「これはとてもいいものだ」と感心しています。

2022年8月に行ってきた東北ツーリングも、このブーツが相棒でした。

新品の状態はとにかくガチガチに硬く、近所のコンビニに歩いて往復しただけでも靴擦れができたほどでしたが、現在ではすっかり僕の足になじんでいます。

履き心地がとてもいいし、シフト操作、ブレーキ操作も快適。
何より「いい革の上質感」があって、履くたびに嬉しくなってしまいます。


文章だけではつまらないと思うので、写真付きで紹介していきましょう。

左足の甲部には堅牢なシフトパッド装備。運転中に何度も繰り返すギアチェンジ操作をしっかりとサポートしてくれます


二重の縫い目が印象的。これは「ノルウェージャン製法」というもので、剛性が高く、高級紳士靴にも使われている方法なのだとか


靴底は、登山靴でも定番のビブラムソール。キャンプでも頼もしい存在です


つま先には早くもキズを付けてしまいましたが…。まぁこういったキズも「バイクライフを物語る思い出」になっていくでしょう



唯一の難点は、「ハイグレードインソール」が標準装備ではないこと。

ガエルネの最上級モデルには、ショック吸収素材を使ったインソールが標準装備されているのですが、No.145はノーマルのインソールです。

ノーマルでも大きな問題はないのですが、どうせこのブーツを選んだのなら、ハイグレードインソールにすべきだと強く思います(そのくらい履き心地が違うのです)。

別途購入したハイグレードインソール(1,980円)


2,000円のインソールでNo.145のスペックがさらに向上した感覚を味わうことができるので、かなりおすすめです。


というわけで、だらだらとブーツの話をしてしまいましたが、とにかく現在はこの「相棒」ができたおかげで、以前よりもさらにツーリングが楽しくなりました。

これからもこの相棒と共に、バイクライフの思い出を積み重ねていきたいと思います。

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