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75%薄型メカニカルキーボードBIG3

Keychron K3 MAX(以下K3 MAX)を手に入れてから、NuPhy Air75 V2とLofree Flow 84も気になります。この3つは全て75%のロープロファイル・メカニカルキーボード(以下LMキーボード)です。そして、個人的には75%LMキーボード界のBIG3だと感じています。そんなBIG3を比較してみました。
今回は、そんなお話です。(2024.6.10更新)


キーボードに対する興味の条件

Keychron K3(以下K3)を買ってから、キーキャップを交換してみたり、キースイッチを交換してみたり、K3 MAXに手を出してみたりしながらLMキーボードを楽しんでいました。
そのうち、やはりというかなんというか、今のところ以下の5つの条件に当てはまるもの限定で、他のキーボードにも興味を持ち始めました。

  1. 75%のLMキーボードであること
    これまでAppleのMagic Keyboardを愛用してきたのですが、マウスを使っていると右腕が痛くなってきました。フルサイズでは右手が不自然な体勢になるので、年齢的にキツくなってきたのでしょう。
    そのため、サイズと薄さのバランスが良い「75%LMキーボード」に興味を持ちました。

  2. ホットスワップに対応していること
    メカニカルキーボードの魅力のひとつは、キースイッチを交換できることだと思います。当初は、キースイッチの交換なんて考えていなかったのですが、K3でキースイッチを交換したら楽しかったので、ホットスワップ対応のキーボードに興味を持つようになりました。

  3. PBTキーキャップであること
    使い始めて気がついたのですが、K3のABSキーキャップは、とにかく、皮脂汚れが目立つのです。使うたびに拭くのは現実的ではないので、なんとかしようと探して見つけたのが、PBTキーキャップです。K3 MAXは最初からPBTキーキャップなので、気が楽でした。

  4. US配列であること
    この理由は簡単で、M3 MacBook Airを購入する際に見た目がスッキリするUS配列を選んだからです。そのため、外付けのキーボードを買う場合、同じUS配列の方が使いやすくなります。

  5. ワイヤレス接続ができること
    デスクを整える上で重要なのが「配線」です。PCの周辺では、ケーブルが多くなりがちです。「PCのセッティング」=「ケーブルとの戦い」なのです。
    そのため、私はキーボードをワイヤレスで接続したいのです。
    と言いながら、見た目が気に入ってしまい、つい最近、コイルケーブルを買ってしまいました。

フリマで見つけたコイルケーブル

BIG3の比較と特徴

さて、上記5つの条件にマッチする有名なキーボードを探してみると、Keychron K3 MAX、NuPhy Air75 V2、Lofree Flow 84の3機種となります。
各ブランドの公式サイトを参考に一覧表にしてみました。それぞれの特徴的な箇所を赤字にしてあります。
なお、Logitech MX Mechanical Miniも良いキーボードだと思いますが、ホットスワップ非対応なのが残念なところなので、私の中でBIG3に入りませんでした。

Keychron K3 MAX、NuPhy Air75 V2、Lofree Flow 84の一覧表(2024.6.10更新)

3機種とも同じ75%LMキーボードなので、サイズ、重さ、キー配列、対応OS、接続方法など、やはりその多くは同じような感じですが、当然、相違点というか特徴があります。以下に、その特徴をまとめてみました。

Keychron K3 MAXの特徴

3機種の中で唯一、JIS配列とホットスワップ非対応のモデルがあります。価格も他の2機種よりも低めで、比較的買いやすい価格帯です。キートップに傾斜がついていて、本体の角度を調整すると水平に近くなります。カラーリングは、Keychronの特徴とも言えるグレーツートンカラーとオレンジカラーです。
バッテリー容量が少ない点は残念です。

NuPhy Air75 V2の特徴

まず目を引くのが、ポップなカラーリングです。ルブ(潤滑処置)済のオリジナルキースイッチ「フラワーシリーズ(4種)」を選べるのもNuPhyの魅力です。このキースイッチは同梱されているので試せます。また、2機種よりも約2倍のバッテリー容量です。NuPhyだけ本体上辺の幅が他の3辺よりも広いです。
ポップなデザインを好まない人には、合わないかもしれません。

Lofree Flow 84の特徴

なんといってもガスケットマウントを採用しているのが、Lofree Flow 84の特徴です。他にもフルアルミボディやFull POMスイッチを採用しているので、3機種の中で最も静音化が図られています。キースイッチのブレもほとんどなく、全体的な質感が高い印象です。
一方で、QMK/VIAや2.4G、角度調整に対応していないのが残念です。

この3機種を同時に比較している動画はなかったのですが、2機種を比較している動画があったので、ご紹介しておきます。

海外の動画ですが、NuPhy Air75 V2、LoFree Flow 84、Keychron K3 Proを比較している動画もありました。K3 MAXではないのですが、ご参考まで。

まとめと注意点

それぞれに特徴があり、どれを選ぶにしても大変迷うところです。
私は、初めて購入したのがK3だったので、次に同じブランドの上位モデルのK3 MAXに興味が出ました。
K3 MAXを使う中で次第に他のキーボードにも興味を持ちましたが、この3機種はどれも魅力的なので、どれを購入しても他の機種に興味を持ったと思います。
そもそも「75%LMキーボード」で「ホットスワップ対応」というだけで有名どころでは、この3機種くらいしか思い当たりません。

私と同じように75%LMキーボードを比較して記事を書いている人がいたので、ご紹介します。内容も面白くて、ここで取り上げていない機種も紹介されているので、是非、読んでみてください。

そして、注意点ですが、日本でワイヤレス製品を使うには、法律上、技適マークがついていないと違法になります。技適マークについてググったら以下の動画が見つかりました。YouTuberの皆さんも直輸入したワイヤレスキーボードを使う際、有線で使用するように勧めているのは、このような理由だからですね。

おまけ:生成AIがまとめたLMキーボードの歴史

最後に、そもそもLMキーボードがいつ頃から発売されたのか気になったので、生成AI「Claude」に聞いて(?)みたところ、LMキーボードの歴史が比較的浅いことがわかりました。以下にその回答を転記しますが、これが正しいかどうかの判断は自己責任でお願いします。

ロープロファイルメカニカルキーボードの歴史は、2010年代半ば以降に本格化しました。薄型でありながら機械式スイッチの良さを活かしたキーボードへの需要が高まったことが背景にあります。
初期の代表例としては、2018年にCooler Masterから発売された「SK621」が挙げられます。Cherry MX Low Profileスイッチを採用し、キーボード全高を約2.9cmに抑えた薄型設計が特徴です。
同年、Logicoolからは独自開発の「GL」スイッチを採用したロープロファイルモデル「G913」が登場。無線/有線両対応で、わずか2.2cmの薄さを実現したフラッグシップキーボードとして注目を集めました。
また、2018年にはRazerが「Razer Mechanical Keyboard Case for iPad Pro」でロープロファイルキーボードの分野に参入。Kailh製ロープロファイルスイッチを採用し、薄型設計のモバイルキーボードを実現しました。
さらに、Keychron、NuPhy、Epomakerといったメーカーからも、Kailh Chocなどのロープロスイッチを採用した製品が登場。ワイヤレス接続、Mac対応、多彩なキー配列など、様々なニーズに応える形で製品の多様化が進んでいます。
薄型でコンパクトな設計を追求しつつ、機械式スイッチのメリットを活かす。そんなロープロファイルメカニカルキーボードは、ここ数年で着実に選択肢が広がりを見せています。ゲーミングからオフィスユース、モバイル環境まで、幅広いシーンで活用されるようになりました。
今後もメーカー各社から、ユーザーの細かな要望に応えた独自性の高い製品が登場すると期待されます。タイピングの快適性と利便性を両立したロープロファイルキーボードは、これからますます身近な存在になっていくことでしょう。

生成AI「Claude」より引用

多少の誤情報があるかもしれませんが、歴史が浅いのは確かなようです。ロープロファイルのキースイッチやキーキャップの種類が少ないのも頷けます。今後が楽しみですね。

デザイン ─ 人々のためのテクノロジーを開発する

D.A.ノーマン 著、岡本晃 他訳『誰のためのデザイン? 増補・改訂版』新潮社(2015)第6章見出しより

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