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キーキャップ奮戦記

先日、初めてメカニカルキーボードを購入した記事を書きました。見た目はもちろんのこと、キータッチやBluetoothの接続性などの機能性も良い感じですが、キートップの汚れが目立つことに気がつきました。そこで、目立つ汚れをどうにかしたいと思います。
今回は、そんなお話です。


K3のキートップは汚れが目立つ

今年は4月も下旬になると気温が30℃近くなる日もあり、窓を開けていても陽気な日が続きました。そうなってくると汗をかきます。指先にも汗をかきます。
何を言いたいかというと、当初はキーキャップのマットな質感と落ち着いた配色に感動していましたが、最近はちょっと使っただけでもキートップ(表面)に汗や皮脂の汚れが目立ってきました。このままでは夏を迎えるのでやばそうです。

汗ばむとキートップの汚れが目立つ

塗装が剥げるとテカる

当初は、メガネ拭きでキートップを拭いていたのですが、持っていたのが小さくて、使い勝手がイマイチです。そこで、100均でマイクロファイバーのパソコン用クロスを買ってきました。サイズ的には良いのですが、なんとも言えない黄緑色が気になるので、グレーのマイクロファイバーミニタオルも買ってみました。

左から、ミニタオル、パソコン用クロス、メガネ拭き

しかし、汗や皮脂の汚れは、軽く拭いただけでは落ちません。期待が大きかったので少し残念ですが、ゴシゴシ拭くと落ちました。この中では、メガネ拭きが一番汚れを落とし難く、ミニタオルとクロスは大差ない感じでした。
数日すると、柔らかい布とはいえ、毎日のようにゴシゴシ拭き続けると塗装が剥げないか心配になってきました。

これまではキートップの汚れなんてあまり気にしていなかったのですが、中古とはいえ、初めて買ったメカニカルキーボードです。綺麗なまま長く使いたいと思い、塗装が剥げない(剥げにくい)方法がないかネットで調べていると、PBTキーキャップというものを知りました。

やらかした!

K3はABSキーキャップなので、長年使っていると塗装が剥げてテカリが目立つようです。確かにメルカリで調べている際にそういった記述を目にしましたし、この前まで使っていたMacのキーボードもテカっていました。

それならPBTキーキャップに交換しようと思い、Amazonのセールで安くなっていた2,500円程度のXVXロープロファイルPBTキーキャップ(黒)を購入しました。届いたキーキャップを左下のctrlキーから順調に交換していきましたが、スペースキーが嵌りません。「ん?なんで?」と再挑戦してもやはり嵌りません。
元のキーキャップと比べたり、裏返したりしましたが、よく分かりません。

XVXロープロファイルPTBキーキャップ(黒)の箱

調べてみると、一般的なキーキャップは、スタビライザーに嵌め込む箇所は一直線ですが、K3は一直線ではなく、若干、三角形になっていることがわかりました。

下記「Keychronロープロファイルキーボードスタビライザーの設計詳細」より引用

改めて確認すると、確かに一直線ではありません。「やらかした〜」と思いましたが、ふと気がつきました。

「それなら、両サイドを取っちゃえば嵌るんじゃね?」

お察しの通り、嵌るには嵌まりましたが、当然グラついて使い物になりませんでした。本当にやらかしてしまいました...

両サイドの嵌め込む箇所を切ったXVXのスペースキー

オークションでの戦い

もう後には引けません。
やはり純正のキーキャップ(黒)を手に入れなければ!

私のやらかしでXVXキーキャップを無駄にしているので「安く済ませたい」と強く思い、フリマで探しましたが出品がありません。ようやくYahoo!オークションで見つけました。しかもショップよりも圧倒的に安く1,000円程度でした。
「これは買い!」と応札しましたが、そこはオークション。入札締切が近くなるとどんどん値が上がり、途中で予算を超えたので断念。惨敗です。少しでも安く入手したいという思いは打ち破られました。
結局、そこそこの金額で出品されていたものを購入しました。

最初からショップで購入していれば…

箱を見て間違えたかと思いましたが、中はちゃんとロープロファイル(黒)でした。

実は、フリマもそうですが、オークションもあまり使ったことがなかったので、締切間際に応札すると時間が延長されることを初めて知りました。

K3のカッコ良さは何処に?

さて、ここまでやってようやく手に入れた純正キーキャップです。交換が楽しみで仕方がありません。今度は、順調に全てのキーキャップの交換が終わりました。

終わりましたが…なんか違う?

上:デフォルトのABSキーキャップ/下:純正のPTBキーキャップ(黒)

XVXキーキャップの時は、左下のctrlキーから数えて4つ目のスペースキーで「やらかした」ので気持ちが萎えてしまい、それ以降のキーキャップ交換をやめてしまいました。そのため気が付かなかったのですが、全て純正のキーキャップ(黒)に換装したK3を見てみると「なんか違う感」が募ります。

見た目が重いです。
グレーのツートンカラー、アクセントのオレンジ、スマートなデザインを気に入っていたのですが、その軽快なカッコ良さはどこにいったのでしょう?
まるで漆黒の重装騎士団のようなキーボードにクラスチェンジしてしまいました。

ま、まぁ、そのおかげで、汗や皮脂のテカリは目立たなくなりましたし、色々な意味でお勉強になりましたし…
と、とりあえずはOKとしましょう!

ところで、皆さんはキーキャップの汚れ対策はどうしてるのでしょう?
何か良いクロスとか使っているんでしょうか?
記事を書いていて、すごく気になりました。

おまけ:キーキャップの特徴

奇しくも3種類のキーキャップが揃ったので、最後に、少しだけ比較して、その特徴をご紹介したいと思います。

左から、純正ABS、純正PBT、XVX PBTのキーキャップ
  • 上面の傾斜:純正ABSと純正PBTは少し傾斜がついていて、キーボードの角度を高くすると水平に近くなるようです。XVXはほぼ傾斜はありません。

  • 側面の傾斜:純正ABS、純正PBT、XVXの順で、緩やかになっています。

  • サイズ:純正ABS、純正PBT、XVXの順で、大きくなっています。そのため、装着した際のキーの隙間は、純正ABSが一番大きく、XVXが一番狭いです。

  • キーの色:純正ABSは薄いグレー、濃いグレー、蛍光オレンジの3色です。純正PBTとXVXは、全て黒です。

  • 質感:純正ABSはサラツル、純正PBTとXVXはサラサラした感じです。

  • 文字:純正ABSとXVXはキーの上部、純正PBTはキーの真ん中に文字があります。文字の色は純正ABSと純正PBTが白、XVXの文字は半透明です。

部屋を暗くすると、XVXのキーキャップを嵌めた「A」の文字がバックライトを透過

きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ。

デイル・ドーテン著、野津智子訳『仕事は楽しいかね?』きこ書房(2001年)第8章タイトルより


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