『もののけ姫』を見てきた
もののけ姫を見てきました。
平日の午前中だったので、会場には3〜4人ほど。
最後に見たのはいつだったか覚えてないですが、映画館で見るのは初。
ジブリ関連の本(主にプロデューサーの鈴木さん著)をここ1年読んでいたり、それなりに色んな経験も積んできたからか、小さいころとは全く見方がちがいました。
現代社会と重なるところが多くあったと思います。
文明開化によって色んなものが失われた現代。ひとつの標的に多くの者が一点集中で攻撃する現代の構図と作品の構図は似ていますし、またその攻撃する側の内部にも分断がある。
また「見えないけれど大切なもの」を価値がないとして弾圧する。これも現代と重なる。
ただ、それらの象徴であるエボシ御前は、全く正しい人だと思いました。極めて合理的で、仲間内には思いやりがある。
ただひとつ欠如してるのが、倫理観かなと思いました。
ジブリの鈴木さんがラジオで「現代に足りないものは何か」と聞かれたときに「理性と倫理観ですよねぇ。」と言っていたのを思い出しました。
倫理観とはなにかと直ぐに答えられませんが、ふと思うに「子どものときに、直感的にこれはダメだ」と思ったことなのかなと考えます。
それが、合理性を優先すると失われてしまう。
じゃあ、合理性と倫理、どっちを優先すべきなんでしょうね。
この問いに対して、アシタカは両方の立場を否定せず、最後まで明確な答えは出しませんでした。中庸でした。
ただただ、その時の事実を把握し、それに従って自然な選択をしていたように思います。アシタカの行動には違和感がなかった。
と、つらつら書いてきましたが、うーん、やっぱり上手くまとまらないですね。ここはまとめず、そっとしておきます。。。
見終わってすぐ「もののけ姫はこうして生まれた」を楽天で買ったので、じっくり見たいと思います。
おやすみなさい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?