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台湾に行きたい。

日本列島の南の果てにぽつりと浮かぶ芋の形をした島。中国大陸のかたわらにある島。ずっとそう思っていたけれど、どうやら台湾は、私が考えている以上に大きく、なおかつ複雑なのだと思い知る。それから改めて感じ入る。ここは台湾だ。

温又柔 (2018)『空港時光』, 河出書房新社, p.176.

こんにちは。25歳ゲイ、さいとうです。

今週末は家でゆっくり過ごしています。普段ならば週末は勤務地を離れて札幌に行くことが多いのですが、今週はやめました。理由としては、来週、地獄のようなお仕事が立て続けに待ち構えているので、少しでも心身ともに休養をとろうとしたためです。

自分はストレスが溜まり始めると甘いものを食べたがります。天皇誕生日とこの週末で、ケーキを3つ食べてしまいました。自覚はあるけど結構ストレスがかかっているらしい。

大阪で買ったポストカードとともに

大阪で出会った音楽をBGMにしながら、大阪の美術館で買ったポストカードとともに、ふるさと納税の返礼品として勝ち取った紅茶を飲みつつ、抹茶ケーキを平らげました。最高。優勝。

余談ですが、僕の趣味に旅行先で聴いた音楽を採集するというものがあります。音楽とか香りとかって、それと出会ったときの記憶を呼び覚ましてくれる作用がありますよね。よくあるのが、柔軟剤とか香水とかシャンプーの香りを嗅いで、その香りに関連するゲイたちのことを思い出して「ヴッ」となる(≒胸が締め付けられる)こと。これ割と共感ポイントだと思うんですけど、どうですかね?

まあ、上で例に挙げた2つのうち、旅行先の「香り」を持ち帰ることはできないので、よく音楽を持ち帰ります。iPhone で Shazam を使って、音楽を検索して Apple Music のライブラリに追加することが多いです。

大阪で拾ってきた音楽を聴きながら、ケーキを食べているうちに、ふと(また旅行に行きたいな)という思いが頭をよぎりました。


いま、僕は台湾に行ってみたい。暖かな風が吹き、キラキラ輝く南洋に浮かぶ憧れの島、台湾――。

そういえば、先の年末年始旅行だって、関西・東京のほかに台湾も候補地に挙がっていました。というよりも、はじめは寧ろ台湾に行くつもりで、去年の夏に生まれてはじめてパスポートを取得したのでした。結局、台湾有事のピリピリムードを踏まえて国内旅行にしましたが。

せっかく取得した世界最強のパスポートに日の目を見せてあげたい。関係ないけど、パスポートのVISAのページが葛飾北斎の富嶽三十六景なのもオツですよね。

台湾に行ってみたい理由

なんでこんなに台湾に惹かれるんだろう。ちょっと理由を考えてみました。

周囲からの影響

大学の先輩がパイナップルケーキを買ってきてくれたことが印象に残っているからでしょうか。それはちっちゃくて四角い饅頭でした。食べてみるとパイナップルの爽やかな酸味がする。その先輩によると、どうやらパイナップルケーキにも色々と種類があるようだったが、当時の自分にはよくわかりませんでした(ので、今もってわからないままです)。

あるいは、職場の前任者が台湾好きだったからでしょうか。新卒で就職したとき、なぜか異動した前任者とそんな話をしていました。新卒だったし、色々と気を遣ってもらっていたのかもしれません。その人は人生がもう一度あれば台湾に住みたいと言っていたような。そこまで言われると、台湾に行ったらもう日本に帰って来られなくなるんじゃないかと少し不安ですが、そんなことも台湾に興味を持つきっかけになっているのかもしれません。

お隣の国

何より近い。飛行機に乗っちゃえば海外なのに4〜5時間で着く。いまは新千歳空港からの直行便も再開しているらしいですね。

同じ東アジア文化圏っていうのも安心感。可愛い東アジア男子とおはなししたい! 日本から旅行しやすい国といえば韓国・台湾でしょ。じゃあなんで韓国じゃないんだって? それには色々と個人の 趣味 事情があるのですよ!

LGBTフレンドリー

自分がゲイだから、LGBTフレンドリーな国だとありがたい。アジアで最初に同性婚ができるようになったのも台湾。たしか大学生のときだったなあ。

もちろん、同性婚ができるからといって、誰もがオープンに生きられているわけではないのでしょう。ちょうど同性婚が合法化された2019年に、あるMVを見ました。中国語は分からないけど、日本語字幕が付いていたので、それを表示しながら聴いていました。この空気感が台湾のゲイをとりまく現状を表しているのかなと思って、大学生の当時見ていました。俳優さん可愛い。

また、後でちょっと触れますが、台北にはゲイタウンもあるようだし、遊びに行っても楽しそうです。

ことば

これはあまり旅行とは関係ないけれど、ことば関係のことがらに着目しても、台湾は興味深いのです。

たとえば、台湾には日本語を上層とする「宜蘭クレオール」というクレオール言語があります。ちょっと聴いてもらえば分かる通り、随所に日本語っぽい単語が出てきます。日本統治時代の集団移住施策の影響が言語にも現れているんですね。うーん。

クリオール 英creole, 仏 créole, 独 Kreolisch《一般》
 ピジン*言語が母語*化したものを,クリオール言語ないしクレオル言語(以下「クリオール」と表記する)という.[…]
 ピジンが,状況特異的で,語彙的・文法的に限られたコード体系をなすのに対して,クリオールは,合理的に発達した文法とゆたかな語彙をもち,日常生活のあらゆる場面での使用に耐える.

亀井孝他 (1996)『言語学大辞典 第6巻 術語編』, 三省堂, p.313.

あとは、オーストロネシア語族の起源でもあるらしい。オーストロネシア語族というのは、北は台湾・ハワイ、南はニュージーランド、西はマダガスカル、東はイースター島という、とんでもなく広範囲に分布する言語たちの一グループです。この語族に含まれる言語それぞれが、もとは一つの言語から派生したと推定されているのだから凄い。その源郷のひとつの候補として、台湾が推定されているようです。ロマンあるなあ。

最後に、いまの台湾では中国語(台湾華語)が話されていますが、台湾の中国語(台湾華語)って大陸の中国語に比べてそり舌音が目立たないようですです。すき。英語も non-rhotic accent のほうが好きなので、そういうフェチなのかもしれない。

台湾に行ったらやってみたいこと

美味しいものを食べる

食べ物がおいしそう。小籠包、魯肉飯、鶏排、芒果冰、珍珠奶茶、凍頂烏龍茶……。字面が既に美味そう。

横浜中華街に行ったときにも思ったんですが、中華料理って値段はリーズナブルなのに、喫食後の満足感は値段分を必ず上回ってくる。ああ、夜市行きたい。台湾啤酒ビール飲みたい。

最近知ったんですけど、鼎泰豐ディンタイフォンって台湾発祥のお店なんですね。札幌のステラプレイスにもあるよね。この間行ってきました。

鼎泰豐で食べた小籠包。店員のお姉さんに食べ方を教えてもらった。
エビチャーハンとマンゴー杏仁豆腐など

西門に行く

上でも少し述べましたが、台湾には「西門」という街があるようです。見た目は日本の渋谷そっくりらしい。写真を見たら納得。

西門には、ゲイバーがたくさんあるようです。可愛い台湾男子に会いに行きたい!(再掲)

西門のゲイバーは、インスタアカウントをもっているところが多いようで、ちょっと雰囲気を見ていました。店によっても結構客層とか雰囲気も違うみたいですね。大阪のときみたいに現地のゲイに聞くのが手っ取り早いかも。もし有識者の方いらっしゃいましたら教えてください。

建物を見る

ベタだけど九份に行ってみたい。赤提灯かわいいよね。

買い物をする

誠品書店にも行きたい。東京旅行でコレド室町行ったときに誠品生活の存在を知りました。めちゃめちゃ好き。

お土産にパイナップルケーキ爆買いしたい。あとは自分用に台湾茶買いたい。どちらかといえばコーヒーよりお茶派なんですよね。

そのほか

調べていて知りましたが、台湾には温泉もたくさんあるようです。


心配なのが英語はそれほど通じず、中国語(台湾華語)が求められるらしいということ。んー、英語が使えないのはちょっと辛いかも。中国語勉強しないとだめかなあ。

あとはお金かな。先立つ物は金。最近出費が嵩んでいるんですよね。お金の遣い方を考えなければ。

ああ、台湾行きたい

補足:タイトルについていままで「25歳ゲイ、…。」という書き方でタイトルを付けていましたが、今回は別の形をとってみました。タイトルを「25歳ゲイ、…。」にすると、《25歳》《ゲイ》という2つの属性に縛られ、自由度が下がるように感じて、ちょっと書きにくさを覚えていました。そこで、今回は試みにタイトルの形式を変えてみました。また戻すかもしれません。

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