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2021年のキャリア成長環境を考える!

こんにちは!
T&Aフィナンシャルマネジメント代表のさいとうです。

年末を迎え、心新たな2021年を迎えるために、この1年の振り返りをしている人も多いのではないでしょうか?

本来の2020年は、年初からの転職超売り手市場状況が継続しつつ、かつ、東京オリンピックといった国をあげてのイベント事で、活況を呈した状況で締めくくっていたものと誰もが思っていたと思います。

本来であれば個人としてのキャリア形成も容易に想定通り進むはずで、企業も個人も成長を謳歌していたはずでした…

ただ、蓋を開けてみれば、去年の今頃は誰もが想像だにしなかった新型コロナウィルスの影響で世界は大パニックに陥り、企業業績の落ち込みは著しく、年初からの計画を下方修正する企業も多数存在しました。

今回は、そんな2020年の状況を所与として、2021年の状況を想定しながら、個人としてのキャリア形成に係る環境について考えてみたいと思います。

しかし、総じていえることは、人間の人生は有限であり、人類の環境がいかに変わったとしても、一個人としてのキャリアにおける成長を止めてはいけないということだと思っています。

ただ、環境は戦い方を規定します。
所与の状況を真摯に受け止め、環境に見合った戦い方を想定し、正しく戦うことが肝要かと思っています。

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転職を活用したキャリア形成は依然冬の時代が継続する?

先にも書きましたが、2020年の年初までは転職市場は空前の超売り手市場でした。

企業は人材難を実感し、優秀な人材の転職市場からの獲得を積極的に推進し、ある一定のスペックを有する転職希望者は極端に言えば、転職したい企業にすぐ転職できた(とはさすがに言いすぎかもしれませんが…、それに近しい状況だったと思います)タイミングだったかと思います。

一転、新型コロナの影響で転職市場は一気にシュリンクしました。

業績の不透明性が増してしまった状況においては、既存の従業員の雇用確保すらままならなくなる状況が想定される中では、新規の採用を躊躇してしまうというのは、経営判断としては妥当といえます。

この状況は2021年も続くのでしょうか?

応えは実際に来年になってみないとわかりませんが、私は現状のコロナ影響が第3波の真っただ中にあり、仮にワクチン接種の効果が現実的になったとしても、早々に転職市場の見通しが明るくなるとは思っていません。

したがって、キャリア形成において転職という選択肢は有効であることは間違いないのですが、しかし、転職市場がここまで冷え込んだ状況が続いている状況においては、転職とう手段をキャリアアップの方法論として見据えるのは、しばらくやめておいた方がよい気がしています。

適切な需給バランスが担保されていない転職市場において、無理に転職を断行してしまうと、想定外の処遇のミスマッチや、自身が期待していたスキルアップが図れないなどの弊害も想定されます。

終身雇用が崩壊し、パラレルキャリアが浸透する?

コロナウィルスの影響は、ビジネスパーソンの働き方を急速かつ大幅に変更しました。

リモートワークや在宅勤務の浸透により、ビジネスパーソンは毎日当たり前のように行っていた「痛勤」から解放されるとともに、会社が決めた「就業時間」という迷信から解放されました。

IT環境の整備という文脈とあいまって、「別に会社に行かなくても仕事ってできるよね!」と感じてしまうにいたりました。

コロナウィルスの一定の終息の中で、在宅勤務を解消し、出勤を命じる企業も一定量復活してくるとは思いますが、しかし、先進的なビジネスパーソンであればあるほど、「痛勤」や決められた「就業時間」に疑問を感じ、それを強要する企業での就労を避けるようになってくるものと思われます。

また、会社の寿命が20年~30年程度と、ビジネスパーソンが心身ともに健康な状況で仕事ができる期間より短くなってしまった状況においては、新卒で入社した会社に定年退職まで勤め上げるという、前時代の「美徳」を成そうとも不可能な状況になっています。

今後の個人のキャリア形成のポイントはパラレルキャリアだと思っており、一人のビジネスパーソンが複数のキャリアを掛け持ちし、必要に応じて必要な仕事を自分の意志で選択してゆく時代になってくるかと思います。

正規雇用だと社会的な保護ば受けられ、非正規雇用は「かわいそう」といった文脈も、今後の時代においては変わってくるものと思っています。

なぜなら、パラレルキャリアを本気で行うためには、どこかの会社に「正規雇用」されていること自体が足かせとなってしまうので、本質的なパラレルワーカーは非正規雇用がメインになるものと思います。

そんな働き方について、個人としての考え方のパラダイムシフトが起きうるのが、まさに2021年だと思っています。

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不確実性の高い環境を勝ち抜くための「知恵」を身に着ける

先にパラレルキャリアの浸透を予想しましたが、しかし、提供できるアウトプットのレベルの低いビジネスパーソンにとっては厳しい環境になるかもしれません。

なぜなら、パラレルワーカー主体の環境は個人が主役であり、個人が各々の力量で仕事を短中期的に「獲得」しなければなりません。

短中期的に「発注」もしくは「雇用」する側からみた場合、需給関係が正常に働くようなハイレベルなビジネス環境であれば相応の報酬が保証されますが、「誰でもできるような」アウトプットの業務においては、需給関係により、安価に取り扱われることとなります。

したがって、新しい働き方の時代においては、ビジネスパーソンとしてのスキルや能力の多寡によって、得られる収入にも大きな差異が生じてしまう、実は厳しい時代になってしまうと思っています。

現状において、「終身雇用」という、いわば迷信に近い環境にアグラをかいてしまっており、自身のスキルアップに無頓着になってしまっている人は、いざ、現在の環境から外に放り出されてしまった時、現在と同じような報酬を得られる仕事を得ることはできないと思っています。

そのためには、現在の安定的な環境下においても常に危機意識を持ち、自らのビジネスパーソンとしてのスキル、いわば「知恵」を不断に習得し続ける実践を継続し続けなくてはならないと思っています。

最近では社会人大学院が活況で、全国で様々なタイプの社会人教育を受けることができますし、学校にいかなくても、週末起業や副業という形で「他流試合」を経験することもできます。

最もリスクなのは何もしないことです。

来るべき新しい時代を見据えて、自分自身を磨き、井の中の蛙にならない努力を今のうちからしておかなくてはなりません。

オンラインの時代だからこそ、「ネットワーク」を重視する

自分自身のビジネスパーソンとしての能力をアップさせることと同じくらい大切なことは「ネットワーク」です。

ネットワークとは、人的ネットワークを指しており、このオンラインの時代だからこそ、人的ネットワークの形成のための努力が必要です。

短絡的な発想かもしれませんが、パラレルワークが浸透し、仕事を「獲得」しなくてはならない状況になりますが、「お仕事紹介サイト」などのマッチングサービスを通じて仕事を探すことも重要ですが、しかし、安心して高単価な仕事はインナーサークルと呼ばれる、人的ネットワークの中に存在します。

人的ネットワークの中で仕事がスキルに応じて紹介されるようになり、出す側、受ける側ともに安心してクオリティが担保された仕事が流通するようになります。

オンライン時代なので、すべてオフラインの人脈によってネットワークを形成する必要はないかもしれませんが、しかし、どんな形であれ、自分自身が信頼でき、また信頼されるネットワークを構築する必要があります。

まとめ

いかがでしょうか?

私自身、2021年という1年は、日本のみならず世界全体でキャリアに係る大きなパラダイムシフトが起きる元年だと思っています。

コロナウィルスの鎮静化のタイミングにもよりますが、少なくとも2021年の経済的な景気環境が抜本的に改善されるとは思っていません。

したがって、来るべきパラダイムシフトにしっかりと腰を据えて備える1年にすることをオススメします。

景気が悪かろうが、雇用環境が悪かろうが、人類が滅亡するわけでもなく、自分自身が死んでしまうわけでもありませn。

人間は環境に応じて進化する生き物です。

進化に対し、ただしく順応してゆけば、素晴らしい人生を送れるものだと思っています!!


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