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えぞ松の更新

先日、たまたま、本屋でcoyoteという雑誌をみつけた。旅の雑誌らしいのだが、私は知らなかった。

https://www.switch-store.net/smp/item/CO0072.html

狩猟がテーマで、星野道夫さんがテーマだった。
どちらも、心惹かれるテーマだったので、即買いしてしまった。

しかし、読んでみたら、私が買った本当の理由が解った。
最後の方に、えぞ松の倒木更新を見に行くエッセイが書いてあったのだ。

えぞ松の更新

私は、実物は見たことが無いと思う。
大学時代に習ったのだろうか?
知識としては、なんとなく知っていたが、
やはり、実際に現地に趣いて、肌で感じないと解らないと思う。

次の私の記憶は、幸田文さんの「木」というエッセイだ。

雑誌coyoteに載っていたのは、
その幸田文さんの孫、青木奈緒さんが、祖母の足取りをたどる旅だった。

富良野の東京大学北海道演習林から招かれたのだった。

なんとも、感慨深いなあ、、、
としみじみと読んだ。

倒木を苗床にして、稚樹が生えるえぞ松

倒木の上でなければ、笹などの林の下に生えている他の木の影に隠れて大きくなることができない。
(青木奈緒さんは、病原菌のことも詳しく書いてくださっている。)

その死と生の交わりを、感動を持って見つめた幸田文さん

その観察眼と感受性、木を慈しむ心

父の幸田露伴から育まれたものだと、「木」を読むと分かる。

その精神が、父から娘へ、更に孫へと受け継がれている。

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