食品ロスとクレーム
どうも、今回は食品ロスをテーマに書いていきたいと思いますが今月の節分も恵方巻きがコンビニやスーパーなどで販売されてました。一部のお店では売れ残りロスが発生していたそうです。自宅近くのスーパーやコンビニでも多く陳列されていました。そもそもどうして多く作ってしまうのか、考えてみました。
戻ってきた恵方巻ロス
まずはこの記事を見て頂きたい。
この記事は食品ロス問題ジャーナリストの井出留美さんが調査された記事です。2020年から行われている調査で3年目になり、私自身も毎年どうなっているのか気になっている記事です。
今年は昨年に比べて売れ残り本数や完売店舗率も悪化していて売れ残りも多くなっており、その経済的損失額は10億円程度になると記事は報告しています。
また下記の記事ではそもそもの原因はなんのかも論じています。
つまり販売店側のチャンス損失や販売構造が起因する部分もあると論じていますが消費者側にも非があるとも指摘しています。
日本人の食べ物に対する価値観や見た目が良いものを優先的に買いたがる意識がそうさせていると指摘されてます。確かに見た目が良いものや命を頂いている意識が薄い点があると思います。
私の話で恐縮ですが昔コンビニの夜勤で働いていた経験があります。10年も前になるんですけど、消費期限の切れる直前の商品ですが結構捨てて勿体無いなとも思いました。あと牧場での作業を1週間手伝った経験もあるんですが、かなり重労働ですし、慣れないとストレスの溜まる環境でもあると感じたんです。見えない環境の中ではその苦労だったり、まだギリギリ食べられるものを捨てる異常性を感じられない部分もあるとは思います。
横道に逸れてしまいましたが、その点もあると。ただ私の考えでは他にも原因があると思います。それがクレームという存在です。
クレームという存在
クレームで辞典で調べるとこのような意味になります。
ここでいうクレームは苦情、異議の意味になります。近年ではクレームについてカスタマーハラスメントという形で悪質化してきています。東京都の労働産業局が調査した「中小企業における消費者等からの苦情対応に関する実態調査」によると
風評被害や生産性低下などを上げていますがこれはどういうことなのか。別の統計データから見てみましょう。古いデータになりますが2017年日本労働組合総連合(通称 連合)が調べた「消費者行動に関する実態調査」からですが
つまりクレームから暴行事件や強要などの刑事事件として立件できるような事案が発生しており、そのようなことに対して対応する時間や労力がかかることが伺えます。
また東京都の統計調査での詳しいクレームの内容については
品質やサービスが悪いとクレームを付けたくなることが統計をみてわかります。そうなると店側の心理として多く作っておいてクレームを付けられないようにしようと考えることが出来ます。
このようなことを無くすには
恵方巻が大量に作られて捨てられることによって、環境や経済的には損失をしてしまう。一方で売り切れてしまい販売機会を逃してしまい、もしかしたら売上を立てられたのではないか。挙げ句の果て、売り切れてしまい一部の消費者から怒りを買って無駄な時間を過ごしてしまう。なのでリスク管理として作っておこうとする心理があるのではと私は思います。
さて結びとしてある記事を紹介します。
昨年配信された弁護士ドットコムのニュースですが、クレームをする人も「クレームに苦しんできた労働者」ではないかという記事です。つまり自分も理不尽な想いをしてきたんだから相手にも浴びせていいだろうという無意識の心理が駆り立てているのではと私はこの記事を読んで感じました。
人というのは自分の思い通りに進んでほしいと感じてしまう生き物ではないかとこの記事を書いていて感じました。しかし現実はそう簡単には自分の思い通りにはなりません。思い通りにはいかなくなったときにどう考えるかです。井出さんが昨年の恵方巻廃棄の記事でこう結んでいました。
心の余裕を持っていくことも大事なのではないかと思います。
以上駄文を読んで頂きありがとうございました。
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