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湊かなえ『リバース』を読んだら読書熱が再燃した
仕事から帰ってきて疲弊した体で野球を観て寝る。こんな生活を繰り返すうちに、せっかく身に付いていた読書の習慣がいつの間にかなくなってしまっていた。読みたい本はたくさんあるとわかっていても、結局のところ心の奥底では本を読むのがめんどくさいという気持ちがあったのだろう。でもある日、「そろそろ何か読みたい!」と思って久しぶりに本棚を漁っていて見つけたのが、今回紹介する本、湊かなえ『リバース』だった。
主人公は深瀬和久という平凡なサラリーマンで、初めてできた彼女の元に「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が届くところから物語が始まり、深瀬は過去に起きたある出来事について話すかどうか苦悩する―
物語の入り口はこんな感じ
主人公の深瀬がどこにでもいそうな平凡な陰キャって感じで、湘南乃風『睡蓮花』を聞くたびに自分と同じ人間が作った曲とは思えずに爆笑してしまうような陰キャ属性を持った自分には共感できる描写が多々あって良かった。
ただ正直なところ、ラストまではめちゃくちゃ面白い!というほどではなかったが、読者を崖から突き落とすような終わり方がたまらなく良かった。ドラマ化もされているらしいが、この読後のなんとも言えない余韻は小説でしか味わえないような気がするので、是非とも原作を読んでほしい。ページ数も300ページいかないくらいで読みやすいので、ミステリーや読書初心者にもオススメだと思う。
読書に何を求めるのかは人それぞれ違うと思うけれど、自分の場合は一番に衝撃を求めてしまう。同じような毎日の繰り返しで、何かと退屈しがちな人生に刺激が欲しくなる。本書はまさに自分のような衝撃を求めて読書をする人にピッタリだと思う。
とまぁこんな感じでミステリーの面白さを再認識して読書熱が復活したので、ぼちぼち積読を消化していきたい。
今特に読みたい本は
東野圭吾『手紙』
東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』
東野圭吾『流星の絆』
道尾秀介『透明カメレオン』
道尾秀介『雷神』
伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』
辻村深月『かがみの孤城』
まさきとしか『あの日、君は何をした』
こんな感じかなぁ。ではまた。
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