回収の時間

私は優先順位という考え方の優先順位が低い。
優先順位という概念が薄い。
そのときにやりたい事をする。

気が向かないとやらない。
気が向くまで放っておくので、時間が迫りくると焦りで手を付け始める。
無意識のうちにそれぞれのタスクの所要時間をおそらく計算していて、その時間が迫りくると焦りを感じ始める。
その焦りがそのタスクに気を向けるトリガーである。

私は就活をしていて、このごろ施設見学に行く。
施設を見学したあとは、その施設にお礼状を書くという風習がある。
見学をした次の日までにお礼状をポストに投函しなければ失礼に値するようだ。
お礼状を何枚か書いてやっと分かったのだが、私は1つのお礼状を書くのに最低でも4時間かかる。(衝撃。みんなどれくらいの時間をかけているのだろうか。長いのか、短いのかよくわからない。あとでみんなに聞いてみよう。)
近くのポストを検索して回収時間を調べる。
そこからお礼状を書きはじめるのだが、大体何時間も要するので、結局回収時間ギリギリになってしまう。
そこではっとしたのだが、私が、まさかポストの回収時間に追われる人間であることに衝撃を受けた。
時間に追われる生活。締め切りに追われる生活。こんなことを続けていると、まさかポストの回収時間にまで追われるようになるとは、思ってもみなかった。
正直、ポストに郵便の人が回収しているところを見たことが無いので、本当に回収されているのか、いつ回収されてどこへ行くのか、未知の世界である。(きっとググれば出てくるのであろうが、調べるのが面倒なので調べていない。あ話がそれちゃった。)
周りの景観が変わろうと、時代を超えようと、不動の真っ赤なポストに翻弄されるような人間だなんて。(自業自得)
なんてしょぼいんだ。
すこし不思議な気持ちになって悲しくなった。

さすがに20歳を超えて、ポストに弄ばれるなんて。わたしのプライドが許さない。
優先順位。もっと私の中で存在感を強くしていこう。
ああお恥ずかしい。

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