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大好きだから、離れないといけない

約5年住んだ、中目黒から引っ越しました。

中目黒は今でも、大好きな場所です。
今回は住み始めた・住み続けた理由とともに、あえて離れる理由をまとめたいと思います。


中目黒に、住み始めた理由

憧れの街だった

大学時代、九州に住んでいた頃から、中目黒は大好きな街でした。

初めて行ったのはたしか、大学2年生の頃。
当時好きだった「トラベラーズノート」という手帳のブランドのお店が中目黒にあり、それを目当てに、初めて降り立ちました。

その時初めて通った目黒川添いや、商店街、いろんな飲食店・アパレル店の雰囲気。何もかもがおしゃれで、でもどこか親しみやすく、中目黒はちょうど自分が"かっこいい"と思うようなもので溢れていました。(LDH系の雰囲気は苦手でしたが笑)
僕はその日から、中目黒が大好きになりました。

以降、東京に用事がある時はなるべく寄るようになりました。
当時目黒川で行われていた”青の洞窟”イルミネーションを通りながら「こんな場所に住んでる人もいるんだ」と、感銘を受けたのを覚えてます。
その頃はそもそも、九州を出るとはあまり思ってなかったので、なおのこと別世界に感じてました。


20代は、立地に全振りしたかった

住み始めたのは社会人2年目の時です。大学卒業と共に上京したのですが、最初の1年ちょいは会社の寮に住んでいました。
寮での生活にも飽きてきて、そろそろ一人暮らしをしたいと考え部屋探しを始めた時、普通のところには絶対住みたく無い。という気持ちが強く湧き上がりました。

これは当時「20代はうちは、将来ネタになる選択をしたい」と想っていたことが影響しています。

歳をとって家族ができたら、否応無しに、それなりに広くて設備がちゃんとした家に住むことになる。
だったら今は、部屋のサイズとか設備とか全部あきらめて、家賃とかちょっと無理してでも、とにかく立地が良い場所に住みたい!
という理由から、中目黒駅徒歩2〜3分という、立地全振りの家に決めました。


中目黒に、住み続けた理由

ミーハーな自分のキャラにあっていた

中目黒は、自分がちょうど、かっこいい!おもしろい!と思うコンテンツが近所に揃っていまいした。
でかいスタバが急にできたり、フルーツサンドが突然流行り出したり、タピオカ屋が一気に沢山できたと思いきや、すぐに消えたり。笑

個人的に中目黒は「ちょっと背伸びしたい若者の街」だと想ってます。決してセレブの街では無いため、ミーハーな若者であった自分の欲求を満たしてくれるもので溢れていました。

また、代官山・恵比寿が徒歩圏内 & 渋谷はほぼ隣駅 & 表参道は電車で10分以内だったため、SNSやテレビで話題なものにはすぐにアクセスできました。


「せっかくナカメに住んでるんだから」という気持ちにさせてくれた

元々、というか今も、自分はわりと出不精な性格です。ただ「せっかく無理してナカメ住んでるんだから」という想いが、僕をアクティブにさせてくれていたと思います。

20代をアクティブに過ごせたのは、ある意味中目黒のおかげだったかもしれません。


好きな街に住んでいるだけで、気分がアガった

「大好きな街に住んでいる」ということ自体が、プラスに働いてたとも思います。
目的無く、部屋着のままサラっと周りを散歩すると「俺、かっっっっっけぇ!!!」という気持ちになりました。
まぁ、部屋着と言っても、ちゃんと外に出る時用のキレイ目なものに着替えてましたが(もはや部屋着では無い笑)

我ながら恐ろしく浅はかですが、たったそれだけで楽しめたのは、ある意味幸せだったと思います。


中目黒を、離れる理由

新鮮さが無くなったことも理由ではあるが・・・

数年間はワクワクした気持ちそのままに住んでいれたのですが、だんだんと慣れてしまい、中目黒に住んでいることに対する幸せを感じれなくなったことも理由ではあります。

ただ、これは離れる理由の一部でしかありません。


一番の理由は、中目黒を20代の記憶として切り離したかったから

「30代を目前とし、人生に一つ節目を設けたかった」これが、一番の理由です。

大学時代を過ごした福岡が、帰ると当時を思い出せたりする。高校まで過ごした熊本の母校の近くを通るとエモくなる。
そんな場所として、中目黒を、その時の自分自身とともに保管し、切り離したいと思ったのです。

引っ越し先は、恵比寿や三茶、神泉、池尻付近も考えましたが、それだと何もかわらない気がしたため、人形町にしました。
まだまだ未知数なところが多く、中目黒から地理的にも遠い、そして雰囲気もがらっと変わる、日本橋周辺エリアです。


大好きだから、(未練を断ち切るために)離れないといけない

正直、未練はあります。まだまだ中目黒に住んでいたかった。
でも、この未練は、中目黒への未練というより、20代に対する未練だと思います。

願わくば、20代前半に戻ってもう一度「ナカメかっこいい!!!!!」という時代をやり直したい。ワクワク感だけで生きていたあの頃に戻りたい。

ただ、大学卒業の頃を思い返すと、
その時も「大学1年生に戻ってやり直したい!」「社会人になりたくない。学生であり続けたい!」とか思っていた気がします。
でも今となっては、ワクワク感だけで突き進んだ20代も幸せだったと思います。

きっと、今感じている未練も、時間とともに綺麗な思い出となってくれるでしょう。これから迎える30代。終える頃にはまた感覚がアップデートされ「30代のままでいたい!」と思えていることを、心から願います。

大好きだったからこそ、離れないと行けない。僕は、中目黒を去りたいと思います。

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