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耳鳴

つらい耳鳴

耳鳴…
耳鼻科の門前薬局勤務経験もあるのですが、なかなかツラいですよね。
しかも、改善スピードがゆっくりだったりして、ご本人としては遅々として改善しないと思う方も少なくないです。

漢方でも、諸先輩方のお話を聴くに、苦労されている先輩も少なくありません。
理屈通り行かないのが人体。
それでも活路を見出したいわけです。

耳はざっくり言うと、外部から音(波動)が入ってきて、鼓膜を震わせ、耳管にも続く鼓室にある耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)を伝わり、三半規管や蝸牛から聴神経にて音を感じるという流れです。

では、耳鳴はなぜ起こるのかと考えてみます。

漢方で考える耳鳴

①    痰飲
気圧の変化、得に低気圧などにより悪化し、つまり感や圧迫感も併発しているような場合は痰飲の可能性があります。
三半規管や蝸牛は水で満たされているのですが、内リンパ水腫により音波を受け止める部分が圧迫されてしまい、耳鳴が発生することがあると思います。
そういう場合は、耳に滞りやすい水を流してあげる漢方薬を使用していきます。

②    陰血不足
陰血とは、身体を営養して、潤しているエネルギーですが、これが不足すると、営養が行き届かず、潤いも枯渇します。潤いが枯渇すると、柔軟性に欠け硬化します。
柔軟性がないと、震えなくてもいい部分が、他が震えたことで一緒に震えることも想像でき、それが耳鳴になっていると考えられます。
そういう場合は、陰血を補う漢方薬を使用していきます。

③    混合
こちらは、①と②の混合型で、水の停滞と陰血の不足が併発して起こっている状態です。

大きくこの3パターンを想定して、耳鳴の状態やその他の身体の状態を総合的に考えていく必要があります。
今現在も、1ヶ月半ほどで、一番気になっていた目覚まし音は消失し、全体としても半減になっている方が定期的にご相談に来ていただいております。


漢方薬局 彩生堂


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