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アメリカに来たって。

J1ビザでアメリカに来て、1年半の期限付きで働く。

アメリカで働いてみたいと思っていた私には魅力的にしか思えないビザだった。そして2年間働いていた日本の外資系企業を退職し、サンフランシスコの日本企業で働き始めてから3か月が経とうとしている。

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アメリカに住み始めて生活は変わった。現地の友達もできたし、毎日ご飯を作って部屋の掃除をする面倒くささも知った。車で20分で行ける職場も1時間半かけてバスで通う。生活の質を上げるということは、お金がかかる。こんな当たり前のことも初めて知った。
言いたいことを伝えられないもどかしさ、伝わらなくても最後まで聞いてくれようとする温かさ、思った以上の心細さ、泣いた次の日にハウスメイトが作ってくれたご飯のおいしさ、全てアメリカに来てから知った。

でもアメリカに来ても将来について問われることは一緒だ。1年半のインターン期間が終わったらどうするのか。自分は何がしたいのか。

「自分は何がしたいのか」

この問いについて自分なりに答えを出したつもりだった。

「目に見える形で人の役に立ちたい」「海外で働きたい」

よし、「海外で働きたい」、この夢は叶えた。次。

「目に見える形で人の役に立ちたい」。

具体的には?業種は?職種は?アメリカで?日本で?別の国で?これまでの何が活かせる?どんなふうに役に立ちたい?

自分への問いは増すばかりだ。

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アメリカに来たら、漠然とした自分への問いが具体化するのではないかという根拠のない期待があった。

でもアメリカに来たって、何か見つかるだろうという思い込みは期待外れだ。自分で考えて調べて、これだと思っても何か違う、思ってたのと違う、そんな繰り返しだ。

J1ビザでアメリカに来ることは勇気と行動力があれば、正直簡単だ。たいていの場合実現できる。それよりも、それを実現させた後、「その後どうしたいのか」「自分には何が出来るのか」について答えを見つけるほうが何倍も難しいと思う。

アメリカに来たって、何も変わらない。でも何も変わらないって分かったから、アメリカに来てよかったと思う




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