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#45 「単音」ではなく「音と音を結ぶ道」を歌い、聴くことでこんなに良いことがある!

こんにちは、さいりえです。

今日の note は、音と音をむすぶ「道」についてお話します。

レガートの歌い方」にも通じるお話です。

ベートーヴェンのソナタ第1番の第2主題を用いて説明、演奏しています。

赤で「ココから」と書かれている4小節です。

スクリーンショット 2020-04-14 21.26.57

(楽譜はIMSLPから引用しています)

このnoteのポイントです。


【このnoteのポイント】
・音と音の間の道のりを歌い、聴くことの大切さ
・音と音の間を歌う・聴くと、どんな良いことがある?
・そのために必要なこと

【こんなお悩みに】
・音がパサパサしてしまう人に
・フレーズ感が出ない、どう弾けば良いかわからないという人に
・どうしても演奏が平べったくなってしまう人に
・もっと「歌うように」弾きたい人に

【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説・演奏(約12分半)

【例に取り上げている曲】
・ベートーヴェン/ピアノソナタ 第1番 Op.2-1 第1楽章より
・ショパン/ピアノソナタ 第3番 Op.58 終楽章

後半からはオンラインレッスンサロンの会員様向けですが、途中まではどなたでもお読みいただけます。

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音と音の道を聴くことによって、何が変わる?

音と音の間の道のりを歌い、聴くことによって、つぎの3つの良いことがあります(実際にはもっとありますが、まずはこの3つ)。

①表情が豊かになる
②良い音になる
③和声感や音の役割がはっきりわかるようになる

順番に説明していきますね。

①表情が豊かになる

2つ以上の音を、単独でとらえるのではなく結びつけてとらえ、音にしていくことで表情が豊かになります。

②良い音になる

これは、「音と音の間の道のりを歌おうとするなら、良い音が不可欠=良い音を探し、出さざるをえない!」という意味でもあります。

前の音も後の音も、良い立ちあがり美しい響きがないと、次の音への道を描けません。

また、どんな道にしよう?とイメージしてから弾くことで、音の出しかたも変わります

③和声感や音の役割がはっきりわかるようになる

今回例に挙げているベートーヴェンのソナタの一節の場合、

・和声的に劇的な出来事が起こっている

・アウフタクトで、1拍めへの強い引力をもっている

・高い音から始まっている

など、いろんな意味合いがあります。

※後半の解説動画の中で、実際に和声分析しています。
※「第1主題と第2主題を比較して楽譜を読む」ことも大切です。これはまた別の機会にお話します。

…このほかにもありますが、まずは3つの、大きなポイントをご説明しました。

実際に弾くときに大切なこと(演奏上のポイント)

では次に、演奏する上で大切なポイントや、練習方法です。

①まずは2音間でやってみる
②よーく音を聴く!
③指先だけでなく、腕の付け根、身体の中心から
④音の役割を考える(和声の機能やリズムの特徴など)

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