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#29 ピアノ演奏の「跳躍」テクニックにおける演奏・練習の考え方とポイント(おもに速い曲において)

こんにちは!さいりえです。

今日のオンラインサロンnote は、サロン会員様からのリクエスト、ご質問より「跳躍」について書いていきます。

鍵盤上で、右や左に広い音域を移動して演奏する、あれです。

跳躍が苦手…という人は多いかもしれません。

・とにかく音をはずしやすい

・体や腕がかたくなっちゃう

・汚い音になる

・ふだんは弾けているつもりだけど、本番になるとはずしちゃう…

などのお悩みを抱えている方もおられるかもしれません。

そういうわたしも、やっぱり跳躍部分の練習や演奏には気をつかいます。

この note では、そんな方に

・跳躍のテクニックの上で大事な体の準備

・跳躍のテクニックで大事な打鍵の話

・跳躍するときの腕の動き

・跳躍が難しい!という曲での練習方法の一例

・手を交差させて跳躍する場合のポイント

をテキストと5本の動画でお伝えします。

お役に立てましたら幸いです!

※このnoteでは、速い曲ですばやく跳躍する場合を想定してお話しています。音域が広くてもゆったり準備できるようなケースは含んでいません。

※5本の動画は、最後にまとめて載せています

跳躍のテクニックの上で大事な体の準備

跳躍するときに気になるのが、

・音をはずしたくない

・この鍵盤!

ということかもしれません。

でもその前に、あなたの体の状態をチェックしてみてください。

・腕や指先だけでなく、体全体に意識がいきわたっていて、ほどよくリラックスできている

・下半身で支え、上半身は柔軟に動く準備ができている

・腕を動かすときに、肩甲骨、背中から大らかに動かせる状態である

など、体がほぐれていて、「いつでも自由に動かせる」状態であることが大事です。

これは、跳躍にかぎらず、良い音、美しい音を出す上でとても大切なことです。

跳躍テクニックにおける打鍵のポイント

跳躍する部分は、「パッととんで、すぐ音を出す」「手が移動した勢いで、ジャン!っと鍵盤を打つ」となりやすいです。

そうなると、雑な音になったり、隣の音を触ってしまったりしやすいので、デメリットが多いです。

美しい音を出すためには、打鍵の準備をすることが重要です。

(これも、跳躍にかぎった話ではないですね)

そのため、

・すばやく移動して

・鍵盤に指をつけて

・出したい音に応じた打鍵の準備をして

・音を出す

という流れで練習してみてください。

はじめは、ゆっくり時間をかけて。

そのうち、どれだけ素早くても「一瞬、打鍵の準備をする時間」を作れるように意識してみてください。

(どうやるの?という方は、この後の動画で実際の動きや音をご確認ください)

実際に速いテンポで弾くときにはなかなか気が回らなくなってしまうこともあるのですが(わたしも余裕がなくなって当ててしまうことがあります…)、まずはゆっくり練習するときから始めてもらえたらなと思います。

跳躍するときの腕の動き

跳躍がうまくいかない原因のひとつに、跳躍するときの腕の動きに無駄がある、ということもあります。

基本は、腕がラクな状態で、スッと水平に動かすことです。

たとえば、テーブルに座っていて、目の前に邪魔なものがあるとしますよね。(消しゴムとか、箸置きとか、小さなもの)

それを、少し端に移動させるときの動きに近いです。

「いま自分の体の前にある消しゴムを、机のあの辺に置こう」と考えて移動させるとき、腕に力を入れたり、不自然に上げたりする人はいないと思います。

跳躍が苦手だと、どうしても移動の動きが硬くなっていることが多いです。

というか、移動の動きが硬いから跳躍が苦手、とも言えます。

前の音の離し方や、次の音の打鍵の準備や体の状態など、いろんな要素が関係してくるのですが、

ゆっくり練習しながら、この「消しゴムを移動させる程度の、スッとした動きと腕の状態」を意識してみてください。

※動画では、実際の腕の動きや、それに特化した実践方法をご紹介しています

実践的な練習方法やポイント

ここまで、跳躍にかかわる3つの大事なポイントをお伝えしました。

このほか、動画では

・跳躍が難しい!という曲での練習方法の一例

・手を交差させる跳躍のポイント

を紹介しています。

解説動画5本+おまけ

ではここからは動画コーナーです。

①跳躍テクニックについて準備する前に、体の状態をチェック(2分半)
②跳躍するときの打鍵のポイント(5分)
③跳躍の腕の動きについて(3分)
④練習方法の一例(わたしも必ずやる方法)(4分)
⑤手を交差させる跳躍のポイント(4分40秒)

⑥おまけ:模様を描くように跳躍する(1分半)→少し違うアプローチを紹介しています。

(※ひとこと…各動画の中で、何度か良い例と悪い例を紹介しているのですが、極端に差をつけようと思うと、悪い例をかなり汚くしてしまいました…すみません!)

①跳躍テクニックについて準備する前に、体の状態をチェック(2分半)

体のどこから動かすか、どのような状態が良いかをお話しています。


②跳躍するときの打鍵のポイント(5分)

鍵盤に指をつけて、どんな音を出すかイメージしてから音を出すことの重要性についてお話しています。後半は、手を交差させるときの注意点も。

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