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#67 片手で2声の声部、楽器、性格を弾き分けるには?大事な〈4ステップ〉と実践動画

こんにちは!さいりえです。

第67回の note は、「片手で2声を弾き分ける」ことについて。

片手で2声と言っても無数のパターンがあり、今回は

・バッハのフーガのように、比較的性質の近い2声を弾き分ける
・重音のレガートのように、寄り添うような2声

などではなく

・2声が全然ちがう性質を持つ場合

について、です。

プロコフィエフのピアノソナタ第2番第1楽章の一部を例に、

・2声を弾き分ける4つのステップ・ポイント
・実際にどのように音を探して練習していくか

の2つの動画でお話・演奏していきます。

以下の2つの部分です(楽譜はIMSLPより引用)。

スクリーンショット 2020-10-01 1.03.59

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以下のような内容で、テキストと合計25分の動画で構成しています。

・片手で、2本の性格や音色の違う声部を弾き分けるには?
・大事な4つのステップとポイント
・実際に音を探して作っていく実践動画


あなたの練習のお供にぜひ一度ご覧ください。



【このnoteのポイント】
・片手で性格や音色の違う声部を弾き分けること

【こんなお悩みに】
・声部の弾き分けが苦手
・音色を工夫するイメージや方法がわからない
・音が多くなると棒弾きになりやすい
・立体感や雰囲気が出せない
・ポリフォニーの練習をしていると手が硬くなる、痛くなる

【このnoteの構成】
・テキスト
・動画解説(計25分の動画)
  ※動画は vimeo のプライベートリンクを共有しています。

【例に取り上げている曲】
プロコフィエフ/ソナタ 第2番 Op.14 第1楽章

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●2声を弾き分けるために大事なステップ、ポイントは?

まずは総論として、4つのステップ・ポイントをご紹介します。

他のステップや他の方法、また大事なことがたくさんあります。あくまで一つの方法、一部です。

次の4つです。

・まずはイメージが大切!!
・音色感や各声部が描くストーリー、模様を探し、考える
・空間で弾き分ける(重要)
・実際のテクニック的な問題、ポイント

このnoteでは、以上の4つを順番にお話&1本めの動画でご説明して、実際の曲の中で実践している様子を2本めの動画でシェアします。


●イメージが大事

一にも二にも、イメージが大切です。

・どのようなライン、表情、音の世界なのか?

・どのように混ざり合ってるか

・イメージが甘いとうまくいかない

言葉でも豊富なイメージを表現できたり、実際に頭の中に音が浮かんでいたりすると、さらに可能性が広がります。


●音色感や模様

各声部の音色。タッチや音の出し方とともに、できるだけ具体的にイメージに沿って考えたり探したりしていきます。

模様とは、フレーズ感でもあり、呼吸感でもあります。

これは単旋律の歌であっても大切なことですが、2声以上になると、各声部についてのイメージや計画をよりしっかりとしておく必要がありますね。


●空間の力を借りる

これが、今日いちばん大事なポイントかもしれません。

・鍵盤上だけで弾き分けようとしない

・打鍵、音を出した結果、どんな音が出てどう響いているか?

・空間に発生した音を聴き、その空間の中で各声部を分けたり混ぜたりする


空間で音を作り、弾き分ける…ということは、よ〜〜く聴きながら弾く、ということでもあります。


●具体的な弾き方について


さいごに、技術的な問題について、です。

とくに

・手の中や、腕が固まりやすい

・一緒くたに、「エイッ」と弾いてしまいやすい

という点があります。

動画でも、ここまでの練習・考察ステップと実際の練習風景をシェアしています。


●動画で解説

それでは、以上の内容を動画でお話&実践していきます。

プロコフィエフのピアノソナタ第2番 Op.14 第1楽章より、主にこの部分を中心に取り上げています。

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♪動画1 片手で2声を弾きわけるための4つのステップ・ポイント(7分)


♪動画2 実際の曲で実践&解説していく(18分)

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